高級腕時計の時計通信

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9.6.2017

ジャガールクルト|「レベルソ」の選び方 ~レベルソの種類(サイズ)をわかりやすく紹介~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

ジャガールクルトが誇る名作「レベルソ」。

 

ラテン語で「反転する」を意味するこのモデルは、1931年に誕生し、現在まで続いています。時計の本体ケースを裏返しにすることができる、画期的な時計です。

 

↑レベルソ・クラシック(表)

↑反転させた裏面

 

元々は「ポロ競技の際に風防(ガラス)を守る」という意図で裏返しにできる構造にした時計ですので、レベルソはスポーツ用の時計として製造された経緯があります。しかし、現代においては、クラシカルなアールデコ調のドレスウォッチとして、多くの時計愛好家に支持されています。

 

しかし、人気モデルが故に陥ってしまった問題点もあります。それは…

 

たくさんのバリエーションを作り、ラインナップ広げすぎてしまったことです。

 

おそらく、レベルソを購入しようとする方は、レベルソの種類を理解することが難しいのではないでしょうか。特に中古品を検討している方は、過去の作品まで選択肢がありますので、なおさら難しくなります。

 

そこで今回は、レベルソの種類を分かりやすく紹介いたします。特に、レベルソの種類を理解するための近道として、サイズバリエーションを中心に紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

■レベルソを理解するには、まず“サイズの把握”!

 

上で述べたように、レベルソの種類を理解する近道は、“サイズを把握する”ことです。そして、そのサイズ把握のためには、“以前までのサイズバリエーション”“現在のサイズバリエーション”を分けて考えると、理解しやすいと思います。

 

ここで、サイズバリエーションを「以前まで」と「現在」で区分けしました。この境目は、レベルソ誕生85周年にあたる2016年です(一部は2015年から)。この時にラインナップを一新したので、「以前まで」と「現在」という区分けが発生しました。

 

では、下でレベルソのサイズをまとてめいますので、ご確認ください。

 

 

 

<以前までのサイズバリエーション>

※「○○mm」と記載したサイズはケースの横幅

 

[女性の場合]

①通常の女性用

レベルソ・レディ

(約20mm)

 

②やや大きめ女性用

レベルソ・デュエット(小)

(約21mm)

 

③大きめ女性用

レベルソ・デュエット(大)

(約23mm)

 

④さらに大きめ女性用

グランドレベルソ・レディ・ウルトラスリム

(約24mm)

↑レベルソ・レディ

(ブレスレットモデル)

↑レベルソ・デュエット(裏面)

 

 

[男性の場合]

①昔ながらの小ぶり

レベルソ・クラシック

(約23mm)

 

②近年の標準

ビッグレベルソ(グランタイユ)

(約26mm)

 

③やや大きめ薄型

グランドレベルソ・ウルトラスリム

(約27mm)

 

④現在のトレンドを繁栄した大ぶり男性用

グランドレベルソ

(XGTサイズ・約29mm)

 

⑤さらに大きなグランドサイズ

グランドレベルソ(大)

(グランドレベルソ976/986サイズ・約30mm)

↑ビッグレベルソ

↑グランドレベルソ・ウルトラスリム

(トリビュートトゥ1931)

↑グランドレベルソ976

 

 

[その他]

・レベルソ・スクアドラ女性用

・レベルソ・スクアドラ男性用

・レベルソ・グランスポール男性用

・レベルソ・グランスポール男性用(機能つき)

・グランドレベルソ986限定ビッグサイズ

など

↑レベルソ・スクアドラ

↑レベルソ・グランスポール

 

 

 

<現在のサイズバリエーション(2016年〜(一部は2015年~))>

※「○○mm」と記載したサイズはケースの横幅

 

 

[レベルソ・ワン]

①ミニサイズ女性用

レベルソ・ワン・コルドネ

(約16mm)

 

②やや小ぶりな女性用

レベルソ・ワン・デュエットムーン

(約20mm)

 

 

[レベルソ・クラシック]

①女性用通常サイズ

レベルソ・クラシック・スモール

(約21mm)

 

②男女兼用サイズ

レベルソ・クラシック・ミディアム

(約24mm)

 

③男女兼用(大)

レベルソ・クラシック・ミディアム・スモールセコンド

(約26mm)

 

④男性用サイズ

レベルソ・クラシック・ラージ

(約27mm)

 

⑤男性用(大)

レベルソ・クラシック・ラージ・デュオ

(約28mm)

 

 

[レベルソ・トリビュート]

①男性用通常サイズ

レベルソ・トリビュート・デュオ

(約26mm)

 

②男性用大ぶり

レベルソ・トリビュート・ムーン

(約30mm)

 

 

[その他]

・レベルソ・コンプリカシオン

 

↑レベルソ・クラシック(2016年~)

※画像は“スモール・デュエット”

 

 

 

 

 

 

▪️最後に

 

上で紹介したように、レベルソには多くのサイズバリエーションがあります。今回はサイズに注目して紹介しましたが、もちろん、サイズ以外にも考えるべき要素があります。例えば、以下のものです。

 

 

[サイズ以外に考えるべき要素]

機構の種類

(クォーツ、手巻、自動巻)

 

機能の有無

(秒針、両面時計、GMT、ゼンマイ残量表示、ビッグデイトなど)

 

外装素材の種類

(ステンレス、ゴールド、プラチナ、コンビネーションなど)

 

文字盤の種類、宝飾の有無

 

バンドの種類

(革ベルト、メタルブレスレット)

 

など

 

 

これらの要素ももちろん重要です。例えば、2016年のシリーズ刷新で、標準デザインのレベルソからは“手巻レベルソ”がなくなりました。これは、“自動巻レベルソ”に刷新したからです。ただし、時計愛好家から、“手巻レベルソ”をなくしたことに対して苦言がありました。そこで急遽、2017年に“手巻レベルソ”が復活するという珍事が起こります。これは、「機構の種類」も重要な要素であることを証明する、分かりやすいエピソードではないでしょうか。

 

しかし、上に挙げた要素よりも、私はサイズの方が重要な要素と考えます。なぜならば、腕時計を“ファッションアイテム”として考えた場合、何よりも「所有者の体型と合ったサイズの時計であること」が大事だからです。

 

特に、レベルソのような角型の時計は、丸型の時計以上にサイズ合わせがデリケートです。もし、その方の体型に対してオーバーなサイズの角型時計を着けると、丸型の時計以上にミスマッチを感じてしまいます。

 

そういった理由で、私は「レベルソのサイズを把握すること」を重要視しています。是非、レベルソ選びの参考にしてみてください。

 

 

 

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