高級腕時計の時計通信

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7.4.2017

ご存知ですか?日本人のためのロレックス ~ロレックスの日本限定モデル~

Komehyo

ブログ担当者:亀田

 

日本人のためのロレックス”をご存知でしょうか?

 

もう少し正確な表現にすると、“日本マーケットに向けて生産される希少なロレックス”のことです。

 

↑116263日本限定

 

しかし、せっかく日本マーケット用に作られたロレックスも、生産数が限られているために、その存在があまり知られていない状況です。

 

そこで今回は、この“日本人のためのロレックス”の存在を皆さんに知っていただくために、下で紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

■ターノグラフ日本限定/116263

↑2種類存在する

 

まずはロレックスが“正式に”日本限定として作成したモデルです。それは、“秒針”、“モデル名の印字(文字盤6時位置)”、“日付の数字”がグリーンに配色されたターノグラフです。ベースにはイエローゴールドとステンレス素材の組み合わせ、つまり“YGコンビ”モデルが採用されました。ブレスレットは、“オイスターブレス”と言われるスポーティな種類のブレスレットです。

 

↑オイスターブレスを採用

 

このグリーンの配色をもつ日本限定は、ブラック文字盤ホワイト文字盤の2種類があり、各300本のみ生産された希少モデルです。因みにですが、通常モデルは、これらの部分が赤色です(下の画像)。

 

↑ターノグラフ通常モデル

 

なぜ数少ない日本限定モデルがターノグラフなのかは不明です。ただ、一説によると「単純にターノグラフの“YGコンビ”ケースにある程度の余りがあったのではないか」と言われています。確かに弊社のデータを確認しても、その説は信憑性があります。少し下で解説します。

 

この116263日本限定は、2011年に発表されました。しかし弊社のデータを確認しても、116263日本限定は、2004~2005年頃(F番後半~D番前半)の製造番号の個体ばかりです。この番号は「時計本体ケースの製造年式」を推測できるものですが、ケースの製造年式とモデルの発表年の乖離(かいり)は明らかです。この事実から、「2004~2005年頃に製造された“ターノグラフYGコンビ”のケースを利用し、2011年に作られたモデルがターノグラフ日本限定」と考えるのが自然な気がします。

 

 

 

 

 

 

■オイスターパーペチュアル日本マーケット向け/116000

(ブラック文字盤&3・6・9アラビア数字インデックス)

↑116000ブラック3・6・9

 

2008年に登場した、ブラック文字盤、インデックスが“3・6・9のアラビア数字”と“白い夜光塗料”のオイスターパーペチュアル(36mm)は、日本マーケット向けと言われています。型式は116000です。

 

公式なアナウンスとして「日本限定」とされている訳ではありませんが、「日本流通限定のロレックス」として業界内では知られたモデルです。ただ、僅か1年ほどで流通が止まってしまいました。そのため、今では希少なモデルになりました。

 

最大の魅力としては、“エクスプローラーⅠに近い雰囲気になる”ことが挙げられます。上の画像(116000)と下の画像(エクスプローラーⅠ)を比較していただくと分かりやすいと思います。

 

↑エクスプローラーⅠ

 

 

 

 

 

■その他、日本に縁のあるロレックス

 

有名な“日本人のためのロレックス”は、上で紹介した2つのロレックスです。しかし、その他にも日本に縁のあるロレックスがあります。

 

 

松坂屋400周年記念ロレックス

↑松坂屋400周年デイデイト(男性用)

↑松坂屋400周年デイトジャスト(女性用)

 

日本の老舗百貨店である松坂屋の400周年を記念したロレックスが存在します。男性用と女性用が用意されました。

 

男性用は、ホワイトゴールド製のデイデイト(型式118239)です。文字盤には「400」に引っ掛けて、400粒のダイヤモンドがセットされ、4時位置のインデックスがグリーンにされています。30本のみの生産だそうです。

 

↑4時位置のインデックスがグリーン

 

女性用は、ホワイトゴールド製のデイトジャスト(型式179179)です。インデックスにはダイヤモンドが採用されていますが、4時位置のインデックスだけがルビーまたはサファイアとなる特別な仕様です。各50本ずつ生産されたようです。

 

↑4時位置のインデックスがサファイア

 

 

 

読売ジャイアンツ優勝記念ロレックス

 

2012年に、日本のプロ野球球団である読売ジャンアンツが5冠(セ・リーグ、セ・パ交流戦、クライマックスシリーズ、日本シリーズ、アジアシリーズ)を達成した記念のロレックスが存在します。こちらで画像を用意できなかったのが残念ですが、エクスプローラーⅡ(型式216570)にオレンジの指し色を配色した特別モデルです。88本限定の限定番号が裏蓋に刻印されます。

 

 

 

スペースドゥエラー

 

こちらはかなり昔のモデルですが、「日本限定ではないか?」と信じられているモデルがあります。それが、スペースドゥエラーです。1960年代終わりごろに登場したと言われており、かつてのエクスプローラーⅠ(型式1016)をベースにして、文字盤に「SPACE-DWELLER」と印字されたモデルです。NASAの宇宙飛行士の来日を記念したものと言われていますが、真相は不明です。

 

 

 

 

 

 

今回紹介をした“日本人のためのロレックス”は、いかがでしたでしょうか?どれも希少性の高いモデルですので、私たちが目にする機会が少ないと思います。しかし、“これらのモデルの存在を知っている”ということが重要です。なぜなら、もしこれらの希少なモデルに出会ったときに、これらのモデルの存在を知らないと、気付かずに通り過ぎてしまうかもしれません。

 

 

是非、時計売場に足を運ぶ際には、ロレックスの中古品売場に注目してみてください。絶えず気にかけている方は、もしかしたら“日本人のためのロレックス”に遭遇する幸運が、いつか訪れるかもしれません。

 

 

 

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