高級腕時計の時計通信

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26.11.2022

ブライトリングの2021年新作「スーパークロノマット」の実機を見た感想

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

1984年から続く、ブライトリングの代表シリーズのひとつ「クロノマット」。2020年には、ルーローブレスが印象的な、新デザインのクロノマットに進化したことも記憶に新しいところです。

 

そして、2021年、

 

スーパークロノマット

という新作が生まれました。

 

今回は、このスーパークロノマットを手元で確認する機会を得ましたので、今回は、私の感想を書かせていただきます。

 

 

 

 

 

 

■スーパークロノマットはどんなモデル?

 

まずは、スーパークロノマットはどんなモデルなのかという点を説明します。

 

時系列で話すと、まず、2020年にクロノマットが新モデルに刷新されます。そして、その翌年に、名称の前に「スーパー」がついたスーパークロノマットは登場します。これから推測するだけでも、スーパークロノマットは、「クロノマットに何かプラスアルファを加えたモデル」と思うでしょう。これは、まさに正解です。

 

簡単に言うならば、スーパークロノマットは「クロノマットの強インパクト版」と言って良いでしょう。

↑通常のクロノマット(2020年/42㎜)

↑スーパークロノマット(2021年/44㎜)

 

実際に通常のクロノマットと比較して、スーパークロノマットならではの特徴を上げると、

 

①ケースサイズが「44㎜」(2㎜大きい)

 

②ベゼルやリューズなどに「セラミック」を使用

 

という点が違います。

 

※スーパークロノマットには「38㎜」モデル(クロノグラフでない)もあります。

 

このように、スーパークロノマットはケースサイズが大きくなっており、かなり“デカ厚”感のあるデザインになっています。そのため、サイズ面でもインパクトは強いと思います。さらに、ベゼルやリューズには光沢感の強いセラミックを採用していますので、フェイス周りにキラキラとした印象があります。この点も、インパクトを強くする要素になっています。

↑ねじ込みロック式プッシュボタン

 

また、クロノグラフモデルは操作用のプッシュボタンが付きますが、スーパークロノマットの場合、そのプッシュボタンに「ねじ込みロック」が備えられます。これは通常のクロノマットにはない仕様ですので、デザイン面でも分かりやすい違いになっています。

↑ブライトリング01を搭載

 

一応、スペック面も押さえておきましょう。下に、クロノグラフ(ステンレス/44mm)モデルのスペックリストを用意しました。ムーブメントはブライトリングが誇る自社製ムーブメント「ブライトリング01」を搭載しております。そのため、「約3日のパワーリザーブ」、「日付変更禁止時間帯がない」など、しっかりと今の最新トレンドのスペックを備えています。

メーカー価格は、“110万円台”というイメージです。この価格設定は、他メーカーの「セラミックベゼル+自社製クロノグラフ」と比べると、決して高くはない金額だと思います。

 

例えば、

・ロレックス デイトナ116500LN

→1,720,400円

・ゼニス クロノマスタースポーツ

→1,276,000円

・ウブロ ビッグバンウニコ

→2,684,000円

・カルティエ サントス・ドゥ・カルティエ クロノグラフ

→1,320,000円

 

ですので、比較をすると、スーパークロノマットは競争力のある価格設定をしていると感じます。

 

 

 

 

 

 

■スーパークロノマットの実機を見た感想

 

ここからは、スーパークロノマットの実機を見た私の感想を話します。

 

私の一番の感想としては、

 

クロノマットではない、全く新しいモデルに見える

 

と感じました

 

本来、クロノマットのオリジナルは、下の画像のようなデザインです。

しかし、スーパークロノマットは、

このようなデザインになっています。もう、印象からして大きく違います。

 

もちろん、クロノマットが2020年に今のデザインになった時点で、大きくテイストを変えたのですが、それでも、クロノマットの特徴のひとつである“たまねぎ”形のリューズは維持していました。しかし、スーパークロノマットになった時に、セラミック製リューズになり、これまでと同じ“たまねぎ”形リューズではなくりました(多少、形は残そうとはしていますが)。

つまり、“たまねぎ”形リューズがなくなったため、最後の牙城のように残っていた、“初代クロノマットから続く特徴”が消えたことになります。

 

また、「セラミックベゼルになった」点も、印象を変える大きな要素になっています。なぜなら、歴代のクロノマットのベゼルと言えば、ライダータブやビスなどが付いた“複雑形状の金属ベゼル”でした。これが、同じく、“複雑な形状のケース”とマッチして、クロノマットらしさを形成していました。

↑歴代のクロノマットは“複雑形状の金属ベゼル”

 

しかし、スーパークロノマットは、“フラットな形のブラックセラミックベゼル”です。形状もややシンプルになりましたし、なにより、セラミックのカラーが大きなアクセントになっています。

↑スーパークロノマットは

フラットなセラミックベゼル

 

ここまでデザインが違うと、もはや「新しいデザインの時計」だと感じます。そして、そのデザインは、過去の作品のデザインを大切にしてきたブライトリングらしからぬ、“トレンディな外観”になっています。ちょっと大振りなサイズですが、このデザインが好きな方も割と多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

今回は、ブライトリングの新しいモデル「スーパークロノマット」を紹介しました。そして、私なりの実機を見た感想を書かせていただきました。

今回説明したように、スーパークロノマットは、これまでとは異なるデザインのクロノマットです。そのため、消費者側から見ると、新たな選択肢が増えた印象になるでしょう。

 

例えば、オーデマピゲのロイヤルオークも、後から「ロイヤルオークオフショア」というインパクトの強い“別バージョン”を追加して、消費者に新たな選択肢を提供してきました。そして、このロイヤルオークオフショアは、通常のロイヤルオークに匹敵する人気シリーズに成長しました。

↑ロイヤルオークオフショア

 

スーパークロノマットも、ロイヤルオークオフショアのように成功できるかどうかは、これからの潮目次第だと思います。完成度は高い時計だと思いますので、私は、スーパークロノマットの成功を祈っています!

 

 

 

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