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31.7.2022

ロレックスの新作GMTマスターⅡ「126720VTNR」のニックネームが混乱中!?

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

■ロレックスの新作GMTマスターⅡ「126720VTNR」のニックネームが混乱中!?

 

ロレックス(ROLEX)の2022年の新作で、最も話題となったモデルは

 

GMTマスターⅡ

Ref.126720VTNR

です。

 

このモデルが発表された今年の3月30日、私は、「ニックネームはどうなるのだろう?」と興味をもっていました。そして、現在は既にニックネームが挙がってきています。

 

現在挙がっているニックネームは、

 

スプライト」と「レフティ

 

です。

 

細かく見ると、もっと挙がっているニックネームはあるのかもしれませんが、色々調べる中で、目立つニックネームはこの2つでした。私としては、「主なニックネームが2つ混在している」という状況が面白かったので、今回取り上げさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

■新作GMTマスターⅡのニックネームが2つ挙がる理由

 

冒頭で触れたように、2022年の新作GMTマスターⅡ「126720VTNR」のニックネームは、

 

「スプライト」

「レフティ」

 

2つの呼び名が登場しています。

 

ある意味で、「ニックネームのネーミングで混乱している」ように見えますが、この現象が起こった理由は理解できるものですので、解説させていただきます。

 

まず、「スプライト」というニックネームについてですが、これは、「“従来の法則”でネーミングされたもの」です。その法則とは、「アメリカンカルチャーから名前を取る」というものです。特に、GMTマスターシリーズの場合は、青赤カラーのモデルに「ペプシ」、黒赤カラーに「コーク」と命名していました。そのため、“アメリカンドリンク”から名前を取ることは自然な流れなのでしょう。また、青黒カラーには「バットマン」というニックネームがありますので、これもアメリカのヒーローキャラクターから取られています。

 

この流れがあるため、過去のネーミングの流れからすると、緑カラーが印象的なアメリカンドリンク、「スプライト」を126720VTNRのニックネームにすることは自然なことです。

↑ベゼルは「緑と黒」

 

少し話が脱線しますが、少し私の気持ちを書かせてください。もちろん、「スプライト」という名称が登場したことは理解できますが、私から見るとこのネーミングには違和感があります。なぜなら、これまでは「ベゼルの2色の色から連想するもの」が基本の考え方でしたが、126720VTNRのベゼルは「緑と黒」です。しかし、私が認識しているスプライトのパッケージカラーは「緑と黄」です。一致している色が緑だけなので、「ちょっと無理してネーミングをしたのかな」と感じました。

 

そして、もう一つのニックネームに挙がる「レフティ」ですが、これは、そのままの意味で左リューズの「左利き用時計」ということから来ています。

↑左リューズ

 

ロレックスは左リューズの時計を過去に作った形跡はありますが、基本的に量産する左リューズは、ロレックスにとって初の試みです。そのため、今回の126720VTNRが登場した時の最も大きな印象は「左リューズであること」でした。そのため、126720VTNRが、その最も印象的な仕様から「レフティ」と呼ばれることも理解できます。

 

つまり、GMTマスターⅡ「126720VTNR」のニックネームが2つある理由は

 

 

①“従来の法則”からのネーミング

→「スプライト」

 

②“最も印象的な仕様”からのネーミング

→「レフティ」

 

 

という2つのネーミングが、両方とも自然な方法として起こっているからなのです。

 

 

本来であれば、“従来の法則”でネーミングされたと思いますが、あまりにも左リューズのインパクトが大きくて、このような状況になっていると思われます。その状況が、個人的に面白くて、今回は取り上げさせていただきました。

 

さて、時間の経過とともに、このニックネームはどちらかに落ち着いていくのでしょうか。今後の展開を、見守りたいと思います!

 

 

 

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