23.1.2022
【20万円台で手に入るこだわりウォッチ】ブライトリング「ナビタイマー8」
Komehyo
ブログ担当者:須川
■【20万円台で手に入るこだわりウォッチ】ブライトリング「ナビタイマー8」
今回は、価格高騰が続く高級時計において、まだまだ現実的な価格で手に入るおすすめモデルを紹介します。
私がおすすめするのは、
ブライトリング
ナビタイマー8(2018年)
↑ナビタイマー8オートマチック41
です。
このモデルは既に生産終了になっていますが、製造当時はメーカー価格が50万円ほどでした。そして執筆時点ですが、現時点でセカンドマーケットの価格は20万円台となっており、かなり良心的な価格だと思います。
そして、時計業界に身を置く私としては、おすすめする時計に対しては、何か“こだわりポイント”を設けたいと思いました。その理由から、良心的な価格の高級時計はさまざまあるにもかかわらず、敢えて、このナビタイマー8を選びました。ナビタイマー8のこだわりポイントについては、以降で説明させていただきます。
■「ナビタイマー8」をおすすめする理由
私がブライトリングの「ナビタイマー8」を推す理由は、冒頭で語ったように、大きく2つあります。
①価格高騰する高級時計業界において、まだまだ“良心的な価格”である点
②“こだわりポイント”がある点
↑良心的な価格で、こだわりポイントがある
まず、①の“良心的な価格”である点ですが、ナビタイマー8の最もベーシックなモデル(※)であれば、現時点では20万円台で中古品が出回っております。「ブライトリング」という名の通ったブランドの高級時計としては、十分に魅力的な金額です。
※ナビタイマー8には種類があり、自動巻き3針モデルの「オートマチック41」、日付と曜日を表示する「オートマチック デイデイト41」、ワールドタイム機能がある「オートマチック ユニタイム43」、縦三つ目クロノグラフの「クロノグラフ43」、自社製の横三つ目クロノグラフの「B01クロノグラフ43」があります。今回は、最もベーシックなモデルとして、「オートマチック41」を取り上げております。
↑ナビタイマー8には種類がある
※ナビタイマー8クロノグラフ43
次に、②の“こだわりポイント”がある点ですが、私は、せっかく趣味性の高い高級時計を買うのであれば、ウンチクを語れる時計が良いと考えています。そのため、時計を勧めるときは、なるべく「語りどころ」のあるモデルを選ぶようにしています。その点で、今回紹介するナビタイマー8は、非常にユニークなエピソードを持っています。
そのエピソードは、
①新任のCEOが新たなモデルとして打ち出す
↓
②ナビタイマーとは全く異なるデザインにもかかわらず「ナビタイマー」の名称が与えられる
↓
③わずか1年で、「ナビタイマー」の名称が剥奪される
というものです。
このエピソードから、ナビタイマー8はとても数奇な運命を辿ったモデルだと感じます。このエピソードをもう少し説明すると、まず、2017年に、ジョージ・カーンさんがブライトリングの新CEOに就任することろから始まります。カーンさんは、タグホイヤーやIWCで実績を上げた方で、満を持して新体制のブライトリングにやってきました。そこで着手したのが、シリーズの整理と刷新です。その中で、2018年に登場するのが、新モデル「ナビタイマー8」です。
↑裏蓋にも「ナビタイマー8」の表記
ナビタイマー8は、登場した当時から、「ナビタイマーとは全く違う見た目なのに、なぜナビタイマーシリーズに入れたのだろう?」と、疑問に思う方が多かったように感じます。その疑問も当然で、実際に、ナビタイマー8という異分子が入ったナビタイマーシリーズは、「従来のナビタイマー」と「ナビタイマー8」を区別しないといけないという問題が起こりました。その対応として、従来のナビタイマーの名称を「ナビタイマー1」に変更するという事態になりました。
私の感覚として、「ブライトリングの“顔とも言えるナビタイマーが、名称を変えないといけない」という事態は、時計ファンにネガティブに受け止められたように感じました。ここで、即座に反応できるところがブライトリングの凄いところです。なんと、ナビタイマー8はわずか1年で生産終了になり、2019年、「アビエーター8」として生まれ変わって発表されました。今では、しっかりと、ナビタイマーではない別のシリーズに組み込まれています。もちろん、これで、従来のナビタイマーに付けられた「ナビタイマー1」の名称も、止めることとなりました。
↑「アビエーター8」として生まれ変わる
私の個人的な意見ですが、ナビタイマー8には「登場してすぐに、“ナビタイマー”という看板を剥奪された悲劇のキャラクター」という印象があります。今では、わずか1年というその短命なキャラクターは、ナビタイマー8の魅力的な個性になっていると感じます。実際に画像を見ていただくと分かりますが、生まれ変わったアビエーター8には、「NAVITIMER」という文字がありません。
↑「NAVITIMER」の文字がなくなる
※上:ナビタイマー8、下:アビエーター8
このようなユニークなエピソードを持つナビタイマー8が、わずか1年間のみの製造という希少性もありながら、今なら20万円台で購入できるのです。
この理由で、私は皆さんにナビタイマー8をおすすめしているのです。是非、購入のチャンスがあれば、一度、チェックしてみてください。
※オンラインストアでナビタイマー8を探す
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