22.9.2021
【人気の高級時計を紹介】セイコーダイバーズ55周年記念モデル「SBEX009」
Komehyo
ブログ担当者:須川
■【人気の高級時計を紹介】セイコーダイバーズ55周年記念モデル「SBEX009」
今回は、“人気の高級時計を紹介する”企画として、
セイコーダイバーズ
55周年モデル
「SBEX009」
を紹介いたします。
このモデルは、2020年に、「セイコーダイバーズ55周年記念」として登場しました。この記念は、「セイコー初のダイバーズウォッチ」が1965年に登場していますので、そこから計算しての55年目の記念を祝うものです。この記念として、セイコーの有名なヴィンテージダイバーズの復刻デザインが、第一弾から第三段まで、3種類リリースされました※。限定数はそれぞれ、1100本です。
※
第一弾:SBEX009
第二弾:SBEX011
第三弾:SBDX035
今回は、その3種類の中の第一弾である「SBEX009」を紹介します。このSBEX009は、3種類の中でも初代ダイバーズウォッチの復刻デザインです。そのため、“初のダイバーズウォッチから55周年”を祝うこの記念としては、“主役級の存在”です。では、その話題の人気ウォッチについて、紹介していきます。
■「SBEX009」について
セイコーダイバーズ55周年記念モデルの第一弾である「SBEX009」について、簡単に触れておきます。
このモデルは限定品ですので、特別な存在に感じるでしょう。ただ、セイコーのブランドシリーズとして把握するのであれば、スポーツブランドの「プロスペックス」に属します。SBEX009がダイバーズウォッチであることからも、スポーツブランドに属することは納得です。
では、性能はどうでしょうか?製品情報は以下の通りです。
<製品情報>
駆動方式:自動巻(Cal.8L55)
最大パワーリザーブ:55時間
出荷時精度目安:+15~-10秒/日
振動数:36000振動/時
石数:37石
防水性:200m
機能:日付表示、逆回転防止ベゼル
ケース素材:エバーブリリアントスチール
バンド:シリコンバンド
色:ブルーグレー
風防:ボックス型サファイア
ケースサイズ:39.9㎜
重さ:110g
メーカー価格:715,000円税込み
おそらく、この製品情報だけでは、SBEX009の魅力が伝わり難いと思います。そこで、私なりの意見で、SBEX009の魅力を3つに整理して、紹介します。
■SBEX009の3つの魅力
では、SBEX009の魅力を3つに整理して紹介します。
魅力①
「初代ダイバーズウォッチ」のルックスで、人気の「ブルー」系カラー
多くのブランドでも傾向としてありますが、「初代モデルの復刻デザイン」は人気が高いです。例えば、同じセイコーブランドでも、グランドセイコーの初代復刻モデルは、高い人気を誇っています。これは、近年は高級時計に対するリテラシーが高い“時計愛好家”が増えているので、マニアックに評価できる人が多いからなのでしょう。
そして、今回取り上げるSBEX009は、1965年の初代ダイバーズウォッチ(REF.62MAS-010)の復刻デザインです。まさに、「初代モデルの復刻デザイン」であり、時計愛好家に受けが良い理由もわかります。
また、SBEX009のカラーリングは、「ブルーグレー」に設定されました。ご存じの方も多いと思いますが、“ブルー系”は、時計業界で最近のトレンド色です。そのトレンド色を取り入れながら、ヴィンテージ時代の復刻デザインですので、とても面白い存在です。
魅力②
最先端の外装素材「エバーブリリアントスチール」を採用
特に話題になった点は、外装素材についてです。実は、このSBEX009には、セイコーが新たに採用に踏み切るステンレス「エバーブリリアントスチール」を採用しています。つまり、時計業界では“最先端”の素材を、外装に採用しているのです。メリット面に触れると、このエバーブリリアントスチールは、高級時計のスタンダードである316Lステンレスと比較すると、約1.7倍の耐食性があるそうです。
他社の例を挙げると、ロレックスも904Lステンレスを採用し、316Lステンレス以上のスペックを備えます。このSBEX009は、ロレックス同様に、外装で差をつける試みをしているのです。
性能面で見ると、この「エバーブリリアントスチール」と呼ばれるステンレスは、本来、海で使われる構造物などで使われるステンレスだそうです。そのため、海水で使用することのあるダイバーズウォッチにはうってつけな素材です。
魅力③
特別なムーブメント「8L55」を搭載
先に、製品情報を書きましたが、その中で、メーカー価格が70万円ほどすることを紹介しました。この価格についてですが、実は、プロスペックスシリーズとしては、かなり高額な価格帯に設定されています。これは、限定モデルとしての価値が現れたものでもありますが、別の要素としては、内部のムーブメントの価値も含まれています。
実は、このSBEX009には、ハイランクのムーブメント「8L55」が採用されており、大きな魅力になっています。
この8L55の良さを表現するには、「グランドセイコー9Sムーブメントの兄弟機」と説明すると早いかもしれません。もう少し踏み込んで説明すると、グランドセイコーのCal.9S55の兄弟機が「Cal.8L35」で、9Sの設計を転用しながら、コストを抑えて製造することに成功しています。この8L35は、これまでいくつかのモデルで採用されてきました。そして、そのCal.8L35が2万8800振動/時であったのに対し、3万6000振動/時まで引き上げられたCal.8L55が登場します。それが、SBEX009に採用されるムーブメントです。このムーブメントは、石が11個追加され、パワーリザーブは55時間に引き上げられました。
つまり、グランドセイコーの兄弟ムーブメントを、高振動バージョンで搭載しているのです。これは、大きな魅力でしょう。
■最後に
ここまでで説明したように、セイコーダイバーズ55周年のSBEX009には、大きな魅力があります。
まとめると、
・「初代ダイバーズウォッチ」のルックスで、人気の「ブルー」系カラー
・最先端の外装素材「エバーブリリアントスチール」を採用
・特別なムーブメント「8L55」を搭載
という魅力があるのです。
気になる方は、是非、実物を手に取ってご覧ください!
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