4.10.2020
【コスパ最強の高級時計】モーリスラクロア「アイコン」を知る!
Komehyo
ブログ担当者:須川
■【コスパ最強の高級時計】モーリスラクロア「アイコン」を知る!
今、話題になっている高級時計を紹介します。
それは、モーリスラクロアの「アイコン」というモデルです。
このモデルは、高級時計の中では「コスパ最強!」という評価がされており、世界的に大ヒットしています。
今回は、このアイコンについて紹介します。
■「モーリスラクロア」はどんな時計メーカー?
まずは、モーリスラクロアについて説明します。
モーリスラクロアは、1975年に創業したスイスの時計メーカーです。元々は、商社が立ち上げた時計工房が前身にあり、その後、自立したブランドとなりました。
この経緯だけで判断すると、「本格的な時計メーカーなの?」と疑ってみたくなるかもしれません。しかし、モーリスラクロアの実態を見ると、「本格的な時計メーカー」と判断できるでしょう。
例えば、モーリスラクロアは「マスターピース」という自社検査を設けています。これは、ロレックスの「高精度クロノメーター」、パテックフィリップの「パテックリフィリップシール」、ジャガールクルトの「マスター1000時間」と同じような発想のもので、社内で決められた基準を作り、製品に一定のクオリティを担保するものです。
↑マスターピース基準を通したモデル
※画像は「マスターピース・ファイブハンズ」
またモーリスラクロアは、1989年より、外装パーツを自社製造できる環境を整えています。これは、自分たちのデザインを実現するための投資であり、本気で時計作りを行おうとする意思を感じます。例えば、1990年代で考えた場合、外装パーツを自社製造できる時計メーカーは、スイスでも一握りでした。それほどまでに、モーリスラクロアは時計作りに真摯に向き合ってきたのです。
■「アイコン」とはどんなモデル?
ここからが本題です。話題のモデル「アイコン」を紹介しましょう。
アイコンは、2016年に登場しました。当時はクォーツモデルのみの展開でしたが、2年後の2018年には自動巻きモデルもラインナップに加わります。
アイコンには、原型となるモデルがあります。それは、1990年に登場したカリプソです。その90年代のモデルを、ラグジュアリースポーツ(ラグスポ)ウォッチに刷新したものが、アイコンなのです。
ラグスポというと、オーデマピゲの「ロイヤルオーク」やパテックフィリップの「ノーチラス」が火をつけた、現在とても人気のあるジャンルです。ラグスポは、本来は無骨になりがちなスポーツデザインをスタイリッシュにしたもので、“厚みを抑えたケース”と“立体感のある文字盤”を併せ持ち、外装にはシャープなエッジを残す仕上げを施します。そのため、高級感を感じる見た目になります。
↑パテックフィリップ「ノーチラス」
このような特徴のあるラグスポは、本来、価格も高価で、「高嶺の花」のような存在でした。しかし、アイコンは、魅力的な価格でラグスポを作り上げました。
そのアイコンの“魅力的な価格”を見てみましょう。
<アイコンのメーカー価格>
※イメージしやすいように、ざっくりと表現します
・クォーツモデル
→10万円ほど
・自動巻きモデル
→20万円ほど
・自動巻きクロノグラフ
→30万円ほど
上の価格は、分かりやすさを重視して、端数を無視した、ざっくり表現のメーカー価格です。さらに参考までに、下で、ラグスポの代表モデルのメーカー価格も紹介しておきます。
オーデマピゲ
・ロイヤルオークRef.15500ST
→230万円ほど
パテックフィリップ
・ノーチラスRef.5711/1A
→380万円ほど
これらのモデルは、どれもステンレス製モデルでの比較です。乱暴な比較ではありますが、同じ「ラグスポ」縛りでの比較です。とりあえずこれを見ると、アイコンの価格がかなり良心的に見えるでしょう。
もちろん、“ラグスポの代表モデル”とアイコンの価格差には、製造レベルの差があります。例えば、ロイヤルオークやノーチラスは、業界最高クラスのクオリティで作られていますので、より安価なアイコンは、クオリティが劣るでしょう。これは、コストを考えると、仕方ないことです。
それでもアイコンは、間違いなく「価格以上のクオリティ」を感じさせます。それは、モーリスラクロア側が、かなり意図して行ったことのようです。実際に、私もモーリスラクロア側スタッフのインタビュー記事を見たことがあるのですが、そこでは、アイコンが目指したことは「手が届く価格帯に戻すこと」と語られています。それほどまでに、価格にこだわって作られたモデルなのです。
■アイコンが「コスパ最強」と評価されるポイント
次に、アイコンが「コスパ最強」と評価されているポイントを紹介します。
それは、
「外装のクオリティが、価格帯の水準を超えているから」
です。
実際に、画像で確認しましょう。今回は、「超えている」ということが分かりやすいように、比較対象を用意しました。比較対象は、某メーカーの「メーカー価格30万円台」のものです。アイコンは10万円ほどからラインナップがあることを考えると、“格上モデルとの比較”ともいえます。
上の画像を見ていただくと、アイコンの「エッジ(角)のシャープさ」「仕上げレベル」「立体感」は、比較対象を超えているように感じるのではないでしょうか。
また、文字盤の作りも素晴らしく、ロイヤルオークに採用されるような「タペストリー装飾」を施しています。
このような作りを見ると、外装のクオリティが評価されていることも、頷けるところです。
■最後に
今回は、「コスパ最強」と評価されている、モーリスラクロアのアイコンを紹介しました。もちろん、本当に「コスパ最強」と感じるかどうかは、主観によるところなので、人それぞれかと思います。しかし、確かに、“コストパフォーマンスを賞賛する声”はありますので、それをひとつの意見として参考にすることは、問題ないでしょう。
皆さんも、アイコンを直に見るチャンスがあれば、是非、そのクオリティをチェックしてみてください。もしかすると、「コスパ最強」と言われる評価の真偽がわかるかもしれません!
今回の内容については、動画でいろいろ話しましたで、是非、そちらもチェックしてみてください!
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