25.9.2020
【IWCの2019年新作】新しい「ポルトギーゼクロノグラフ」はどう変わったのか?
Komehyo
ブログ担当者:須川
■【IWCの2019年新作】新しい「ポルトギーゼクロノグラフ」はどう変わったのか?
IWCにおいて、最も人気のあるモデルは「ポルトギーゼ クロノグラフ」でしょう。
実はこの人気作が、2019年末に、モデルチェンジを行いました。
そのモデルがこちらです。
この写真を見て、きっと多くの方は、「どこが変わったの?」と、首をかしげるに違いありません。そうです、今回のモデルチェンジでは、「外観はあまり変わっていない」のです。
では、どこが変わったのか?今回は、新型ポルトギーゼクロノグラフの変更点を紹介します。
■新型ポルトギーゼクロノグラフの変更点
では、新型ポルトギーゼクロノグラフの変更点を紹介します。
まずは、新旧モデルのスペック比較をしてみましょう。
①旧モデル(画像は型式IW371446)
直径:40.9mm
防水性:3気圧
タイプ:自動巻
ムーブメント:79350
パワーリザーブ:44時間
振動数:28800振動/時
石数:31石
クラスプ:Dバックル
②新モデル(画像は型式IW371605)
直径:41mm
防水性:3気圧
タイプ:自動巻
ムーブメント:69355
パワーリザーブ:46時間
振動数:28800振動/時
石数:27石
クラスプ:Dバックル
上の新旧モデルのスペックを比較すると、直径こそ若干違いますが、パワーリザーブが2時間増えただけで、性能面では大きな差はないように感じます。しかし、確かに違いはあるのです。次で、新旧の違いを3つに分けて紹介します。
<ポルトギーゼクロノグラフ(2019年)の旧モデルからの変更点>
変更点①:ムーブメントが変わった!
ムーブメントが、「自社製」に変わりました。それまでは、「ETA社から供給されたムーブメント」をチューンアップして搭載していました。
少し専門的に言うと、Cal.79350からCal.69355に変わり、自動巻き機構が「片方向巻上げ」から「両方向巻上げ」に、クロノグラフの切り替え部品が「カム式」から「コラムホイール式」に変更になっています。
このムーブメントの変更こそが、今回のモデルチェンジの大きな要素でしょう。
変更点②:裏蓋が変わった!
裏蓋が、「シースルーバック」に変わり、ガラス越しにムーブメントが見えるようになりました。それまでは、金属製の裏蓋だったので、ムーブメントは見れませんでした。裏側から見ると、一目瞭然ですので、分かりやすい変更点です。
このシースルーバック化により、ユーザーは楽しみが増えるはずです。なぜなら、今回搭載される自社ムーブメントCal.69355は、クロノグラフ操作時に、コラムホイールやスイングピニオンなどの動きがよく見えるからです。嗜好品でもある機械式時計なので、嬉しい限りです。
変更点③:ベルトの留め具が変わった!
ポルトギーゼクロノグラフの主なタイプは革ベルトタイプです。今回の新型では、Dバックルが「両開き式」に変わりました。それまでは、「片開き式」でしたので、同じDバックルでも違いが出ます。
具体的な利点として、両開き式になったことにより、尾錠式でも使う「一般的な革ベルト」の取り付けが可能になりました。これはバランスの問題です。従来の片開き式だと、一般的な革ベルトを付けると、かなりアンバランスでした。しかし両開き式は、一般的な革ベルトを付けても、問題ないバランスを保ちます。革ベルトを頻繁に交換する方にとっては、とても便利になるでしょう。
■最後に
今回は、新型ポルトギーゼクロノグラフの変更点を紹介しました。今回は、分かりやすいように、変更点を3つにまとめましたが、細かなことを言うと、その他にもあります。例えば、ケースの厚みや文字盤ロゴも、変更されています。
↑文字盤ロゴも変更あり
今回の変更については、動画でいろいろ話しましたで、是非、そちらもチェックしてみてください!
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