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2.4.2020

【時計の名作を知る】ブレゲ「マリーン・ラージデイト」 ~今こそ狙い目のラグジュアリースポーツウォッチ~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

■【時計の名作を知る】ブレゲ「マリーン・ラージデイト」 ~今こそ狙い目のラグジュアリースポーツウォッチ~

 

今回は、「高級腕時計の名作を知る」シリーズとして、ブレゲマリーン・ラージデイト(Ref.5817)」を紹介します。

もしかすると、時計に明るい方にとっては、このモデルを「マリーンⅡ」という名称で言った方がピンとくるかもしれません。なぜなら、このモデルは名称変更しており、登場初期はその名称で呼ばれたからです。ただし、名称が複数出ると混乱するかもしれませんので、今回は、「マリーン・ラージデイト」で統一させていただきます。

 

マリーン・ラージデイトは、2004年から2018年まで作られました。約14年間に渡って製造されたことからも、ロングセラーモデルであり、人気モデルであることは間違いありません。まさに、ブレゲの代表作の一角なのです。

 

今回は、皆さんに、マリーン・ラージデイトを知っていただき、さらに、このモデルが「高級腕時計の“狙い目モデル”」であることも紹介します。

 

 

 

 

 

 

■ブレゲ「マリーン」について

 

まずは前提知識として、ブレゲの「マリーン」ついて説明します。

 

マリーンは、1990年に誕生します。いわゆる、「初代マリーン」です。

↑マリーン(初代)

※画像はRef.3400

 

このモデルは、それまでクラシカル一辺倒だったブレゲにおいて、かなりエポックメイキングな作品となりました。なぜなら、ブレゲの作品に“スポーティ要素”が加わったからです。具体的には、ブレゲはマリーンのケースに厚みをもたせ、リューズを守る“リューズガード”を設けました。

 

デザインを担当したのは、高名なヨルグ・イゼック氏です。ヴァシュロンコンスタンタンのスポーツウォッチ「222」を手がけたデザイナーに依頼をした点からも、マリーンに向けるブレゲの強い意思を感じます。

 

そして、2004年、マリーンに後継モデルが登場します。それが、二代目に当たるマリーン・ラージデイトです。このモデルは、冒頭でも触れた通り、当初「マリーンⅡ」と呼ばれていました。

↑マリーン・ラージデイト

※画像はRef.5817

 

初代マリーンのメンズモデルのケース径は約35mmでしたが、マリーン・ラージデイトは約40mmまで拡大しました。そして、最大の特徴は、その名称の通り、“大きな日付表示”を持っていることです。ちょうど時計業界で、“大きな日付表示”がトレンドとなっていましたので、魅力的な機能だったのです。

 

そして、2018年、マリーンはモデルチェンジを行います。それが、三代目に当たるマリーンで、現行モデルに当たります。現在のブレゲは、通称名に型式番号の一部を含めますので、公式には「マリーン5517」と言います。

↑マリーン5517(現行)

 

ケース径は二代目とほぼ同じで約40mmで、ムーブメントが先代のCal.517GGからCal.777Aに変わりました。これまでとはデザインが大きく変わり、よりスタイリッシュになりました。

 

 

 

このように、マリーンは30年間に渡り、ブレゲのスポーティなモデルとして世代を重ねています。

 

 

 

 

 

 

■マリーン・ラージデイトはラグジュアリースポーツウォッチの“狙い目”!

 

次に、私の意見として、「マリーン・ラージデイトはラグジュアリースポーツウォッチの“狙い目”である」ことを紹介します。

ただしこれを聞いて、「ラグジュアリースポーツウォッチって何?」と疑問を持つ方が多いかもしれませんので、補足しておきます。

 

ラグジュアリースポーツウォッチ」は、「Luxury(贅沢な/高級な)」という言葉が付くように、一般のスポーツウォッチをより高級にしたものです。具体的には、外装の仕上げや内部のムーブメントにコストを掛けたり、スタイリッシュな外観を得るために厚みを抑えたりします。もちろん、価格も通常のスポーツウォッチよりも高価に設定されています。

 

例えば、ラグジュアリースポーツウォッチの代表的なものは、オーデマピゲ「ロイヤルオーク」パテックフィリップ「ノーチラス」です。現在、このロイヤルオークやノーチラスの人気が過熱しており、常時、品薄な状況で、価格も“高騰状態”と言って良いでしょう。

↑パテックフィリップ/ノーチラス

 

ロイヤルオークやノーチラスが牽引する形で、現在、ラグジュアリースポーツウォッチの人気は「絶頂」と言えます。その人気のラグジュアリースポーツウォッチの中から“おすすめモデル”を挙げるなら、私は、ブレゲ「マリーンラージデイト」を挙げるでしょう。その理由は以下です。

 

 

 

<マリーン・ラージデイトをおすすめする理由>

 

①時計メーカーとしての格が十分

何といっても、「ブレゲ」は天才時計師が創業した由緒ある時計メーカーです。時計好きからの好感度も高く、そのブランド力はかなり高いと言えるでしょう。もちろん、「パテックフィリップやオーデマピゲと同格」とまでは言えないかもしれませんが、それに近い格はあるでしょう。

 

②ブレゲらしいデザイン

スポーティなテイストはありますが、その中にブレゲらしいクラシカルなデザインが組み込まれています。例えば、「ブレゲ針」や「コインエッジ」からは、天才時計師のセンスの一端を感じ取れるでしょう。

 

③価格メリット

「マリーン・ラージデイト(Ref.5817)」のメインモデルは、ステンレスのラバーベルトタイプで、生産終了前のメーカー価格は168万円(税抜き)でした。そして、中古品の実勢価格は100万円前後〜です(執筆時点)。

 

一方、パテックフィリップ「ノーチラス(Ref.5711)」とオーデマピゲ「ロイヤルオーク(Ref.15500)」は、メインモデルがステンレスの金属ブレスタイプです。メーカー価格は、前者が325万(税抜き)で、後者が200万円(税抜き)。ただし、品薄のためメーカーで購入することは難しい状況です。そのため、中古品の実勢価格は、前者が750~800万円ほど、後者が250万円前後〜です(執筆時点)。

 

そのため、同じハイブランドのラグジュアリースポーツウォッチを狙うなら、マリーン・ラージデイトは価格面で大きく優位です。

 

 

 

つまり、パテックフィリップやオーデマピゲに近い格のあるハイランクなメーカーであり、ブレゲらしい独自デザインがあり、さらに、価格も魅力的なのです。この理由により、私は、ラグジュアリースポーツウォッチの中で「マリーン・ラージデイト」をおすすめします。

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

今回は、ブレゲの名作「マリーン・ラージデイト」を紹介し、おすすめしました。

 

ただし、皆さんの中には、

 

「現行モデルのマリーンはおすすめしないの?」

と、思う方もいるかもしれません。

 

その点を、最後に補足しておきます。

 

もちろん、現行モデルのマリーンは素晴らしい作品です。しかし現行のマリーンは、周りの声を拾うと、デザインの好みにより評価が分かれている印象です。

 

例えば、ラグジュアリースポーツウォッチが好みの方の中でも、

 

「質が上がり、クラシカルデザインに寄って、よりブレゲらしいラグジュアリースポーツウォッチになった」

 

という声もあれば、

 

「スポーティなテイストが減って、残念」

 

という声もあるのです。

 

つまり、現行モデルのマリーン5517は、“クラシカル寄り”にしたことにより、ターゲット層が狭まった感があります。

 

一方、マリーン・ラージデイトはデザインのバランスが良く、ラグジュアリースポーツウォッチが好みの方のストライクゾーンに入りやすい印象です。そのラグジュアリースポーツウォッチ好きの方への“万人受け”度が高い点を評価して、私はマリーン・ラージデイトの方をおすすめしているのです。

 

 

 

 

 

※オンラインストアリンク

・マリーン・ラージデイト→こちら

 

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