高級腕時計の時計通信

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25.10.2019

タグホイヤー「リンク」とはどんな時計? ~個性的なブレスレットで魅せる名作~

Komehyo

ブログ担当者:須川

 

■タグホイヤー「リンク」とはどんな時計? ~個性的なブレスレットで魅せる名作~

 

今回は、タグホイヤー(Tag Heuer)の人気シリーズの一角「リンク」を紹介します。

 

では早速、リンクの画像をご覧ください。

上のモデルがリンクですが、その特徴を一言で言うと、

 

個性的なブレスレットで魅せる時計

です。

 

そして、リンクのモデルチェンジの変遷を見ると、「どんどん丸みがなくなりシャープになっていく」という、面白い特徴もありますので、併せて紹介します。

 

 

 

 

 

 

■「リンク」とはどんな時計?

 

では、「リンクとはどのようなモデルか」という点から解説します。

 

これについては、冒頭でも触れましたが「個性的なブレスレットで魅せる時計」です。

リンクはブレスレットのコマに、「S」の形をした“S字型リンク”を採用し、だれもが一目で分かる外観をもっています。

↑だれもが一目で分かる外観

 

きっと、このリンクの圧倒的な個性は、他のモデルでは味わえないものでしょう。ただし、リンクを知る方であれば、このリンクの個性的なデザインを賞賛する前に、その前身モデルである「S/el(セル)」にも言及すべきと考えるでしょう。つまり、「リンクを語るには、その起源から語るべき」なのです。そこで、リンクの起源を紹介します。

 

1987年、タグホイヤーは「S/el(セル)」というモデルを発表します。デザイナーは高名なエディ・ショッフェル氏。人間工学的に考えられたデザインが取り入れられ、独特なS字型のリンクが初めて採用されました。F1ドライバーであるアイルトンセナ氏が愛用したこともあり、一躍、タグホイヤーの人気モデルになりました。

↑S/el(セル)

 

そして、ミレニアムイヤーを控えた1999年、S/elは「リンク」へと進化します。サイズの拡大やデザインのマイナーチェンジが行われ、より現代的な姿になりました。

 

つまり、S/elがデザインされた時点で“S字型リンクをもつデザイン”は完成しており、その後継モデルのリンクは、「S/elの進化形」という存在なのです。

 

 

 

 

 

 

■「リンク」のモデルチェンジの変遷とデザインの変化!

 

次に、リンクのモデルチェンジの変遷を紹介します。併せて、リンクは「どんどん丸みがなくなりシャープになっていく」という面白い特徴がありますので、紹介します。

 

 

 

<リンクのモデルチェンジの変遷>

 

①第一世代(1999年~)

※型式「WT~/CT~」

 

②第二世代(2004年~)

※型式「WJ~/WJF~/CJ~/CJF~」

 

③第三世代(2011年~)

※型式「WAT~/CAT~」

 

④第四世代(2017年~)

※型式「WBC~/CBC~」

↑現行モデルの第四世代

 

 

上でリンクの4つの世代を紹介しました。これは、ケースやブレスレットのデザインチェンジの観点から、これまでのリンクを区分けしたものです。そのデザインチェンジで傾向的に言えることは、「どんどん丸みがなくなりシャープになっていく」ということです。

 

百聞は一見にしかず。下に、S/elから始まり、リンク各世代の“S字型リンクの拡大画像”を用意しました。まずはご覧ください。

↑S/elのS字型リンク

↑リンク各世代のS字型リンク

 

上の画像を見ていただくと分かりますが、S/elはかなり丸みのあるデザインでした。これは、S/elが人間工学的に“腕馴染み”を狙ったデザインだからであると言われています。

 

しかし、「S/el→リンク」へモデルチェンジする際に、大幅に丸みが減ります。あたかも“人間の骨”のように見えるS/elのS字型リンクは、かなり個性が強いデザインです。おそららくリンクは、モデルチェンジで丸みを減らし、個性の強さを抑えることで、“一般層への受けの良さ”を向上させたかったのでしょう。

 

そして、リンク各世代のモデルチェンジでも、デザイン変更のたびに、どんどんと丸みが減っていきます。どんどんと表面はフラットになり、角はシャープになっていくのです。最新の第四世代になると、シャープにした角部を増やし、“多面カット”のように見えるデザインにまでしています。

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

このように、リンクはモデルチェンジを経るごとに、デザイン面で“丸み”を減らし、よりシャープにしてきました。だんだんと、デザインがよりモダンになっていく印象です。

 

角を立たせたシャープな腕時計の代表格はオーデマピゲの「ロイヤルオーク」だと思いますが、私は、リンクがどんどんとロイヤルオーク寄りになっているように感じます。

↑リンクはロイヤルオークに近づいている!?

 

逆に、リンクは世代をさかのぼると丸みが増しますので、中古品で探す場合には、「好みのシャープさ(丸さ)を選ぶことができる」魅力もあります。リンクのデザインが気になる方は、中古品も視野にいれて選択すると、お好みのリンクが選べるはずです!

 

 

 

 

 

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