高級腕時計の時計通信

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3.11.2017

【ロレックス|デイデイト】社長、会長など、トップに立つ人に愛され続けるロレックス ~成功者がもつ“トップ・オブ・ロレックス”~

Komehyo

ブログ担当者:亀田

 

社長、会長など、トップに立つ人にもロレックスは人気です。

 

きっとトップに立つ人は、他の人からの「見られ方」にも気を配っているからかもしません。対外的な“顔”であると同時に、組織から“憧れられる存在”である必要があるからです。

 

では皆さん、「トップに立つ人に人気のあるロレックス」をご存知でしょうか?

 

実は、伝統的には曜日表示つきのモデル、「デイデイト」が人気です。

 

↑デイデイト18238A

 

デイデイトがトップに立つ人に支持される理由はいくつかありますが、最大の理由は「成功者がもつ時計」というイメージが構築されているからです。

 

ここで私は、「イメージがある」ではなく、「イメージが構築されている」という表現を使いました。敢えてこの言い回しにしたのは、ロレックスの凄さをお伝えしたいからです。実は、デイデイトの「成功者がもつ時計」というイメージは、偶然に生じたものではなく、ロレックスによって戦略的に作られた可能性が高いからです。

 

では、以降の文章で、どのようにしてデイデイトが「成功者のもつ時計」というイメージを築き上げたかを紹介させていただきます。

 

 

 

 

 

 

■「アメリカ大統領を取り込む」というロレックスの戦略から誕生したデイデイト

 

上で紹介したように、デイデイトの「成功者がもつ時計」というイメージは、ロレックスによって構築されたと考えられます。

その「成功者がもつ時計」を作り出すために、ロレックスが行ったことは…

 

アメリカ大統領を取り込む

 

です。

 

そもそもの発端は、「ロレックスの記念すべき“15万個目のクロノメーター”を誰に贈呈するか」というところからです(※1)。それ以前を振り返ると、“5万個目のクロノメーター”は、スイスの中立国を守り通した英雄、アンリ・ギザン将軍に贈呈されました。そして“10万個目のクロノメーター”は、第二次世界大戦時にイギリスを戦勝国に導いた英雄、ウィンストン・チャーチル首相に贈呈されました。

 

この記念すべき“15万個目のクロノメーター”の贈呈対象に選ばれたのが、第二次世界大戦の連合軍最高司令官であり、第34代アメリカ大統領であるドワイト・D・アイゼンハワー大統領です。この贈呈は1951年のことであり、まだデイデイトが誕生する前の話です。アイゼンハワー大統領に贈呈されたのは、金素材の「デイトジャスト」でした。

↑金素材のデイトジャスト

※画像はイメージです

 

このデイトジャストは、「アメリカ大統領が初めてつけたロレックス」と言われています。このロレックスをきっかけに、歴代のアメリカ大統領がロレックスを好むという風潮が生まれます。そしてその風潮の極めつけとなるのが、1956年に登場したデイデイトです。一説によると、同年にデイデイトはアイゼンハワー大統領にも贈呈されたそうです。その後、ケネディ、ジョンソン、フォード、レーガン、ニクソン、ルーズベルトなど、35代以降の歴代アメリカ大統領にデイデイトは愛用されました

 

「世界の中心国であるアメリカのトップに立つ人物がつける時計」

 

このイメージが構築されました。これは、ロレックスがアメリカ大統領に時計を贈呈し、アメリカ大統領とロレックスの距離がぐっと近づいたことにより成されました。そう、デイデイトは世界の中心人物がつける時計となり、まさに「成功者がつける時計」になったのです。

 

 

 

 

 

 

■デイデイトは“プレステージ性”を備えた特別なロレックス

 

デイデイトがアメリカ大統領に支持されたのは、ロレックスがデイデイトを、それまでとは違う「特別な仕様のロレックス」として作ったことが大きいと思います。その特別な仕様は、いわゆる“プレステージ性”を押し出したことです。以下で、その要素を紹介しましょう。

 

 

 

<デイデイトのプレステージ性>

 

プレジデントブレスレット

デイデイトのために登場したブレスレットが、「プレジデントブレスレット」です。これは、デイデイトと女性用(または男女兼用)プレステージモデルの一部のみにしか採用されないブレスレットです(一般的なタイプは「ジュリビー」または「オイスター」)。それだけ特別な仕様なのです。「プレジデント」という名称の由来には諸説あり、正確な由来は不明です。ただ、アメリカの歴代大統領(プレジデント)が愛用している事実と、実際にロレックスが公称として使っている事実だけでも、プレステージな存在のブレスレットであることは明らかです。

↑左:ジュビリーブレスレット

↑右:オイスターブレスレット

 

 

 

金、プラチナ素材しか製造されていない

 

ご存知の方も多いかもしれませんが、デイデイトには金素材またはプラチナ素材のモデルしか存在しません

 

ステンレスやコンビネーション(ステンレスと金素材の組み合わせ)のような、普及用の素材は使われないのです。2017年にスカイドゥエラーがコンビネーションモデルを発表したことにより、金素材のみ展開しているプレステージモデルは、デイデイトのみとなりました。今後もロレックスのトップモデルとして、“高嶺の花”という存在であり続けるのでしょう。

↑珍しい「トリドール」タイプも存在

※3種類のカラーの金素材の組み合わせ

 

 

 

ロレックス唯一の「曜日表示」つき

 

ロレックスは3大発明、つまり、オイスターケース(高い防水性)、パーペチュアル(自動巻)機構、デイトジャスト機構(ディスク式瞬時切替日付表示)を発明したことで有名です。実はそれだけでなく、世界初の「曜日をフルスペルで表示する機能」も、ロレックスが作り上げたと言われています。

 

その曜日表示は、ロレックスで唯一、デイデイトのみに採用されます。

 

つまり、ロレックスの一般モデルは「日付表示なし」か「日付表示のみあり」であり、「曜日表示あり」は存在しません。曜日表示ありのロレックスを見たら、「ロレックスの最高峰モデルだ!」と認識できるように、機能的な個性が与えられています。

 

また、デイデイト誕生のハイライトはアメリカ大統領にありますが、その後は、世界各国の成功者に向けて製造されています。そのため、曜日表記を選ぶことが可能です。つまり、通常は英語の曜日表記ですが、26カ国もの言語に変更が可能なのです。この「曜日表記が選択できること」は、一般モデルでは行っていない、ちょっとしたセミオーダー的な要素です。この点でも、プレステージ性を感じます。

 

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

いかがでしたか?ロレックスが作り上げたデイデイトのイメージは、まさに「トップ・オブ・ロレックス」という印象です。例えば分かりやすい比較モデルとして、ロレックスの別のプレステージモデルに「デイトナ」があります。私は、デイトナとデイデイトの存在は、全く異なるものとして区別しています。

 

具体的に言うと、私は

 

「デイトナ」 = マーケットが作り上げた“市場の王様”

→キング・オブ・ロレックス

 

「デイデイト」 = 歴史とロレックスの意図が産み出した“地位の最高峰”

→トップ・オブ・ロレックス

 

という存在として認識しています。

 

 

“人気の王様”を求めるのであれば、デイトナに軍配が挙がるでしょう。しかし、歴代アメリカ大統領をはじめ、世界の数々の成功者が愛用したデイデイトは、異なる特別感です。

 

 

社長や会長職などトップに立つ人にとっては、

 

最高の験担ぎ(げんかつぎ)

 

自身の立場と時計のランクの最高のマッチング

 

という2つの魅力があります。

 

 

やはり、デイデイトは「成功者のもつ時計」として、最高のモデルです!

 

 

 

※1・・・クロノメーターは、「外部機関による時計の精度検査(に通過した時計)」のことです。以前のクロノメーターは現在よりも難易度が高く、懐中時計より小型な“腕時計”でクロノメーターを取得することは、大変難しいことでした。

 

 

 

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