20.4.2018
シャネルの腕時計の選び方 ~「J12」、「プルミエール」などの名作を紹介~
Komehyo
ブログ担当者:南
「腕時計が欲しい」
そして、
「シャネル(CHANEL)が好き」
という方は、きっとシャネルの時計を欲しいと思うでしょう。
そして、真っ先に思い浮かぶのは、きっと代表作の「J12」かもしれません。
↑J12
しかし、いざ本気でシャネルの時計を検討する段階になると、「もしかして、J12以外の選択肢もあるの?」と気になるかもしれません。
そこで今回は、「シャネルの腕時計の選び方」と題し、シャネルの腕時計を紹介しましょう。
■シャネルの腕時計の魅力
「シャネルの腕時計の選び方」のスタートとしては、まず“シャネルの腕時計の魅力”を語るべきでしょう。私が考えるシャネルウォッチの魅力は、以下の2点です。
<シャネルウォッチの魅力>
①トータルコーディネートができる
↑シャネルは腕時計以外にも製品がある
「トータルコーディネートができる」という点は、時計専門ブランドにはない、シャネルならではの魅力です。
例えばロレックスやオメガなどの、多くの時計ブランドは、“時計専門ブランド”です。そのため、「全身ロレックスでコーディネート」、「全身オメガでコーディネート」ということは不可能でしょう。
しかし、シャネルといえば知らない人はいないほど有名な“ファッションブランド”です。現在では洋服、帽子、靴、バッグ、アクセサリー、貴金属、時計、化粧品、香水など様々なアイテムが揃えられており、世界的に愛されています。腕時計以外にも、様々なアイテムをシャネル製で揃えることででき、「全身シャネルでコーディネート」が可能となります。それも、足先から頭のてっぺんまでの“外見部分”だけでなく、体を纏う“香り”までシャネルに染まることができるのです。これは時計専門ブランドにはまねが出来ません。
つまり、
「好きなブランド一色に染まることができる」
これが、シャネルの大きな魅力です。
②洗練されたデザイン
↑J12グラフィティ
また、シャネルウォッチのもうひとつの魅力として、「洗練されたデザイン」を挙げます。
“洗練”とは「磨きぬかれた」という意味です。もう少し具体的にすると「考え抜かれて、たどり着いたデザイン」ということです。確かにシャネルのデザインは、ミニマルながら個性があります。そして、配色もシャネルらしさがあります。
では、そのシャネルのデザインの根底には何があるのでしょうか?
実はシャネルデザインの根底には、創業者ココ・シャネルの「不要なものはそぎ落とす」という哲学があるのです。使用者の視点に立ち、不要なものはそぎ落とすことで新たなスタイルを提案する。これが今日の「洗練されたデザイン」に繋がると考えられます。一見エレガントで煌びやかに見えるシャネルデザインも、この哲学を通して見ると、「なるほど」と納得できるものがあります。
「不要なものはそぎ落とす」という哲学が注ぎ込まれているおかげで、シャネルのアイテムたちは普遍性を持ち、長く愛用することができるのです。実際に、シャネルのヴィンテージアイテムは、現在でも人気があります。それが、「シャネルデザインには普遍性がある」ということを証明してくれています。きっと、シャネルウォッチを選択しても、長きに渡って飽きずに使用できるのではないでしょうか。
■シャネルウォッチの選び方
では、本題のシャネルウォッチの選び方についてです。特に、中古品も視野に入れる場合には、現行品以外のモデルも選択肢になります。そのため、過去のシリーズも包括して紹介します。
基本的には、
・男性
→J12を選ぶ
・女性
→多くのモデルから選べる
という状況です。
まず男性の方の考えは、シンプルです。基本的には、J12のみが選択肢です。これは、元々シャネルウォッチは女性用のみで展開しており、初の男性用モデルがJ12だったからです。
ただし、“基本的には”と条件をつけたのには訳があります。実は厳密に言うと、2016年に登場した「ムッシュ・ドゥ・シャネル」という男性用シリーズも存在します。しかし、このモデルはメーカー価格で言うと「400万円台〜」という価格のシリーズのため、現実的な選択肢でないと判断させていただきました。
そして、男性の選択肢として紹介したJ12ですが、もちろん女性用もラインナップされています。そのため、J12は男女問わず人気を獲得しており、シャネルの人気No.1ウォッチとなっています。下で簡単に紹介します。
①「J12」(最定番/男性用/女性用)
構想7年という長い歳月をかけて2000年に発表。それまでになかったセラミックという素材を全面的に時計に使用することで時計業界に革命を起こします。サイズや色、機械といったバリエーションを含めるとバリエーションは優に百以上。防水機能もついておりとてもお洒落で実用性のある時計です。
そして、女性の方は選択肢が豊富です。J12も含め、シャネルの全シリーズは女性に向けてラインナップされます。
そのため、女性の方は、純粋に好みのデザインから選べば良いのです。ただし、もし選び方のパターンを設けるとしたら、
「定番シャネルウォッチから選ぶ」
or
「定番に囚われずに、好きなデザインから選ぶ」
というパターンでしょう。
以下で、女性向けシリーズを紹介しましょう。
②「プルミエール」(従来からの定番/女性用)
1987年、シャネルの高級時計市場への本格参入のために作られた時計。シャネルウォッチの初作という存在であり、シャネルを象徴する要素がギュッとつまった作品です。アイコンバッグであるチューンショルダーのような革紐を編み込んだブレスに、パリのヴァンドーム広場からインスピレーションを得ている八角形のケースを採用しています。バリエーションも多く、女性の手元を品よく華やかに飾ってくれる時計です。
③マトラッセ(従来からの準定番/女性用)
フランス語で「matelasser」=「詰め物でふっくらとふくらんだ状態」を意味するモデル。マトラッセにはデザインも美しいながら、本来柔らかな生地を強くしてくれるという意味合いもあります。革ベルトモデルでも、金属ブレスのモデルでも、バッグ同様に上手くキルティングの様な柔らかなふくらみを表現しているシャネルらしい時計です。
④マドモアゼル(従来からの準定番/女性用)
スクエアシェイプとローマ数字インデックスが特徴的なモデル。革バンドとメタルブレスレットの違いにより、大きく印象が変わります。レトロモダンな雰囲気も魅力的です。
⑤カメリア(ハイランク/女性用)
シャネルがもっとも愛した「カメリアの花」をモチーフにした時計です。カメリアの花言葉は、日本では「控えめな美しさ」ですが西洋では「完全」「完璧」など強くてアクティブな女性をイメージします。カメリアの力強い花びら一枚一枚がシャネルの意思を表している時計です。
ここまでに紹介した作品は、名声を得たシャネルを代表する腕時計シリーズです。その他にも、デザインで私たちを魅せるモデルは様々あります。画像のみですが、下でいくつか紹介しましょう。
⑥ショコラ(個性派/女性用)
⑦ラ・ロンド(外しの選択肢/女性用)
⑧ボーイフレンド(新シリーズ/女性用)
■最後に
今回は、「シャネルウォッチの選び方」として、様々な作品を紹介しました。男性としては、選択肢が少ないのが残念です。しかし、その唯一の選択肢「J12」は最人気モデルであり、シリーズ内の選択肢も多いので、男性も充分満足できることでしょう。
逆に、女性は選択肢も多く、心置きなくシャネルウォッチを選べることでしょう。例えば、上で紹介した以外にも「コードココ」や「1932」など他にもまだシリーズがあります。女性は、よりシャネルウォッチ選びが楽しいかもしれません。
是非、皆さんも、お好みのシャネルウォッチを探してみて下さい!
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