1.11.2024
ロレックスのオーバーホールの流れや費用、正規店と一般修理業者のメリット・デメリットを解説
Komehyo
「腕時計の健康診断」とも言われるオーバーホールは、大切なロレックスを長く愛用するために欠かせません。今回はそんなロレックスのオーバーホールについてわかりやすくご紹介します。
オーバーホールの作業の流れや、気になる費用、依頼先ごとのメリットとデメリットなどについてまとめました。
【目次】
① 点検作業および見積もり
② 時計・ムーブメントの分解および部品の洗浄
③ 組み立て作業
④ 検査
① 費用見積り・承認
② オーバーホールの実施
③ 時計の受取・代金支払い
・正規販売店またはサービスセンターに依頼するメリット・デメリット
>メリット
>デメリット
>メリット
>デメリット
オーバーホールとは
オーバーホールとは、時計のメンテナンスのことです。時計をすべて分解し、部品の一つひとつを洗浄・点検し、交換や注油などを行います。
定期的にオーバーホールを受けることで、時計の精度と防水性を維持することができます。ロレックス公式は、購入から10年以内にオーバーホールを受けることを推奨しています。
オーバーホールの流れ
オーバーホールは大きく分けて4つの工程で行われます。
① 点検作業および見積もり
オーバーホールを行う腕時計を点検し、現在の状態を確認した上で見積もりを作成します。見積もりに了承したあと、実際の作業が開始されます。
② 時計・ムーブメントの分解および部品の洗浄
腕時計は、ブレスレット、ケース、ムーブメントにわけて作業が行われます。
細かい部品の多いムーブメントはすべて分解され、検査で基準に満たない部品は交換されます。その後、超音波で洗浄し、組み立てたあとは注油され調整を行います。
ケースとブレスレットも分解され、ポリッシュまたはサテンで仕上げが施されます。
③ 組み立て作業
洗浄が終わったらブレスレット、ケース、ムーブメントを組み立てなおしパッキンを交換します。ここではケースの防水性を検査します。
④ 検査
すべての工程が終わったら再び測定機器で精度を計測し、最終調整ができたら完了です。
ロレックスにオーバーホールは必要?
ロレックスの腕時計は、非常に耐久性に優れていますが、それでも使用しているうちに内部は徐々に傷んできてしまうものです。日々知らず知らずに蓄積されている衝撃によるダメージや、内部オイルの乾燥を手入れするためにも、定期的なオーバーホールが必要です。
オーバーホールで定期的な点検とメンテナンスを行うことで、大きな故障や破損を防ぎ、結果的に修理代の負担を減らすこともできます。
また、オーバーホールの頻度としては5年に一度が目安です。ロレックス公式ではオーバーホールの頻度としては「購入から10年以内」とされていますが、これは最近のロレックスではさまざまな新技術が導入されており、その技術により従来よりもメンテナンスのスパンが長くても問題ないとされているためです。
そのため、最新技術が施されているロレックスは10年に一度、従来のモデルは5年に一度程度はメンテナンスとしてオーバーホールをうけることを推奨します。
ロレックスのオーバーホール費用・かかる期間の目安
ロレックスをオーバーホールする際の費用目安は、以下の表のとおりです。正規販売店や支社以外の民間業者への依頼をする場合は、目安よりも安くなることがあります。
ただし、こちらの金額は基本料金です。部品交換が必要な場合はこれにプラスで料金がかかることを念頭に置いておきましょう。
コレクション | 料金目安 |
デイトナ | 88,000円 |
エクスプローラー | 77,000円 |
サブマリーナ | 77,000円 |
ヨットマスター | 77,000円 |
デイデイト | 88,000円 |
ミルガウス | 70,000円 |
GTMマスター | 77,000円 |
シードゥエラー | 70,000円 |
エアキング | 50,000円 |
チェリーニ | 70,000円 |
デイトジャスト | 70,000円 |
また、ロレックスのオーバーホールにかかる期間は約1カ月です。使用したい予定がある場合は期間を逆算してオーバーホールに出しましょう。
ロレックスのオーバーホールを依頼する流れ
店舗またはサービスセンターに「持ち込み」または「郵送」
ロレックスのオーバーホールを依頼する際は、持ち込みの場合「正規販売店舗」もしくは「日本ロレックスサービスセンター」のどちらかになります。営業時間内であれば、事前の連絡などは必要ありません。
郵送の場合、事前にサービスセンターに電話連絡が必要です。ロレックスから送られてくる梱包キットにオーバーホールを依頼したいロレックスを入れ、郵送しましょう。
① 費用見積り・承認
持ち込んだ、もしくは郵送したロレックスを業者が点検し、オーバーホールの見積もりを出します。見積もり金額に承認後、作業が開始されます。
② オーバーホールの実施
オーバーホールの作業に進んでいきます。作業の内容については「オーバーホールの流れ」をご覧ください。
③ 時計の受取・代金支払い
オーバーホールが終わったロレックスを受け取り、代金の支払いをします。郵送の場合は、振り込みやカード払いなど、業者指定の方法での支払いとなります。
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正規販売店またはサービスセンターに依頼するメリット・デメリット
ロレックスのオーバーホールは、ロレックスの正規販売店または正規のサービスセンターに依頼できるのはもちろん、一般の時計修理業者に依頼することもできます。
ここでは正規販売店またはサービスセンターに依頼するメリットとデメリットを見ていきましょう。
メリット
ロレックスの正規販売店またはサービスセンターに依頼することのメリットは、ほぼ確実に品質が保たれるということです。ロレックスに精通した技術者が担当するため、安心して依頼できるという信頼感は大きなポイントでしょう。
また、正規販売店やサービスセンターにオーバーホールを依頼した場合、メンテナンスの実施証明として「オーバーホール証明書(国際サービス保証書)」が発行され、2年間は無償で部品交換や修理といった保障を受けることができます。オーバーホール証明書は偽物でないことの証明にもなるため、所有しているロレックスを売却する際にはオーバーホール証明書を提出することで買取査定額が上がる可能性もあります。
デメリット
正規販売店またはサービスセンターでのオーバーホールは、費用が高額になりがちです。
高い技術を持ってオーバーホールを行うのはもちろん、交換になった際の部品がもれなく純正であったり、オーバーホール証明書にも費用がかかったりと、リーズナブルにメンテナンスをしたい方には不向きといえるでしょう。
一般の時計修理業者に依頼するメリット・デメリット
一方で、一般の時計修理業者にロレックスのオーバーホールを依頼する際のメリットとデメリットにはどのようなことが考えられるのでしょうか。
メリット
一般の時計修理業者でロレックスのオーバーホールを依頼する際の1番のメリットは、やはり費用を抑えやすいことです。また、依頼から受取までの期間は3週間程度の場合が多く、1カ月以上かかる正規店よりも短期間でオーバーホールを依頼できるのもメリットです。
正規販売店にはない柔軟性も、一般の修理業者ならではのメリット。例えば、「オリジナルの部品仕様を維持したい」と希望した場合でも、正規販売店では完璧な状態に修理することが前提のため、その要望は通りません。
しかし、一般の修理屋さんなら、ある程度の柔軟性をもってできるだけ希望を叶えられるよう修理をしてくれます。
デメリット
正規販売店での修理とは異なり、一般の時計修理業者ではオーバーホール証明書が発行されません。証明書の有無はロレックスを売りに出す際、価格査定のポイントとなるため、将来手放すことを考えている方は正規店でのオーバーホールがおすすめです。
また、業者によっては技術にばらつきがあるため、業者の口コミや保有資格、実績など事前によく確認しておきましょう。
ヴィンテージ品は部品が手に入らない場合も
ロレックスはその耐久性から、ヴィンテージモデルが今でも愛されています。古い時計やヴィンテージモデルを定期的にメンテナンスをして、少しでも長く使いたいという方も多いでしょう。
発売年数に関わらず、ロレックスのオーバーホールは実施可能です。しかし1点注意したいのが、部品が手に入らず修理ができないことがあるということです。
ロレックスでは生産終了モデルの部品でも25年間は部品を保管していますが、ヴィンテージモデルでは供給が停止していることもあります。
部品の供給が停止している場合であっても本国のスイスで修理ができることもありますが、修理費用は数十万円に上ることもあるため、念頭に置いておきましょう。
まとめ
一生モノの腕時計であるロレックスは、定期的なオーバーホールでその耐久性や精度を保ちながら愛用するのがおすすめです。オーバーホールにかかる費用はモデルによって異なりますが、7万円前後であることが一般的です。費用を抑えたい場合は一般の時計修理業者に依頼することもできますが、信頼の技術と「オーバーホール証明書」を求めるのであれば、正規販売店もしくはサービスセンターに依頼するのがよいでしょう。
オンラインストアでは、さまざまなモデルのロレックスを取り扱っております。長く愛用できるお気に入りのロレックスを見つけたい方は、ぜひ一度オンラインストアをご覧ください。
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