14.2.2021
【まだ価格が高騰していないモデル】オメガ「スピードマスターマークⅡ(2014年)」に注目する
Komehyo
ブログ担当者:須川
■【まだ価格が高騰していないモデル】オメガ「スピードマスターマークⅡ(2014年)」に注目する
今回は、私が思う、
「価格が高騰しそうで、まだ高騰していないモデル」
を紹介します。
今回は、今、価格が高騰しているオメガの“スピードマスターの特別モデル”から、その候補を選びました。
私が今回選んだのは、2014年に登場した「スピードマスターマークⅡ」です。
↑スピードマスターマークⅡ(2014年)
型式327.10.43.50.06.001
このモデルは、まさに「1969年のスピードマスターマークⅡ」に近いデザインで作られておりますが、スペックは最近の性能です。防水性は10気圧防水あり、クロノメーター認定の自動巻きコーアクシャルクロノグラフムーブメントを搭載しています。個人的には、タキメーター部分にも夜光塗料が備えられている点は魅力的で、暗所で見ると、その光る部分が面白いと感じます。
↑タキメーターまで夜光塗料
種類もいくつかあり、
①ステンレスケース × グレー文字盤
②ステンレスケース × ブラック文字盤
③ステンレス&セドナゴールド × グレー文字盤
④リオ五輪モデル
があります。
■2014年のスピードマスターマークⅡは価格高騰していない!
スピードマスターの特別モデルは、多くのモデルでプレミア価格になっています。しかし2014年のスピードマスターマークⅡは、「1969年のスピードマスターマークⅡ」の復刻として生産された特別なモデルにも関わらず、現在のところプレミア価格にはなっていません。
<スピードマスターマークⅡ(2014年)の価格>
・メーカー価格:682,000円
・中古品相場:40万円前後
→プレミア価格ではない
※執筆時点のステンレスモデル
これは、このスピードマスターマークⅡが「1970年代テイストのCライン寄りデザイン」である点、そして、「近代的な自動巻きモデル」である点が原因かもしれません。
↑1970年代テイストの自動巻きモデル
型式327.10.43.50.01.001
この点を少し説明します。ご存知の方も多かもしれませんが、代表的な“ムーンウォッチ”の異名を持つスピードマスターは、「伝統的なラウンド型デザイン」であり、「伝統的な手巻きモデル」です。つまり、多くの方が思う“ムーンウォッチ”は下の画像のような外観です。
↑ムーンウォッチ
この“ムーンウォッチ”をベースに特別モデルを作るなら、愛好家は即座に評価を高めるでしょう。例えば、2004年に登場したスピードマスターマークⅡ(Ref.3570.40)は、同じく1969年のモデルからインスパイアされたモデルですが、こちらは“ムーンウォッチ”ベースのモデルであり、プレミア価格になっています。
↑スピードマスターマークⅡ(2004年)
しかし、2014年のスピードマスターマークⅡは、“ムーンウォッチ”とは外観とムーブメントが違います。そのため、「“ムーンウォッチ”の特別モデル」という印象にはならず、現在のところプレミア価格にまでは至っていないのだと思います。もちろん、この2014年のスピードマスターマークⅡは、「現行生産されているモデルで、新品購入できるからプレミア価格になっていない」という側面もあります。しかし、現行生産モデルでも、需要が大きくプレミア価格になるモデルも存在しますので、やはり大きなポイントは「まだ注目度が足りない」ことだと思います。
■2014年のスピードマスターマークⅡの価格高騰はありえるのか!?
では、この2014年のスピードマスターマークⅡの価格が高騰することはあるのでしょうか?これは、可能性としては「ある」と思います。しかし、価格が高騰するには条件が必要です。
↑価格の高騰はありえるのか!?
私は、価格高騰する条件が、
①生産終了になる
②“ムーンウォッチ”の高騰が続く
という2点にあると思っています。
この2つの条件を満たしたときに、2014年のスピードマスターマークⅡは価格高騰の可能性が上がります。例えば、生産終了になれば、新品で購入することができなくなり、その時点で生涯生産数が決定します。生産数が少なければ少ないほど、価値は高まります。また、現在“ムーンウォッチ”の価格が全体的に高くなっております。その価格が高騰がさらに過熱すると、その周辺のラインナップ、つまり、2014年のスピードマスターマークⅡなどにも高騰の波が波及する可能性がでます。
ただし、私が挙げるこの条件は、すぐに起こるものではありません。そのため、2014年のスピードマスターマークⅡの価格が高騰する点については、「長い目でみると、将来的に高騰する可能性がある」というニュアンスになります。
特に、オレンジ色の指し色があるステンレスのグレー文字盤は、もっとも「マークⅡらしさ」がありますので、良さが際立ちます。いつか、この2014年のスピードマスターマークⅡも注目される存在になってくれると嬉しいです!
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