29.3.2019
見つけたらすぐ買うべき腕時計!「シェルマン」のオリジナルウォッチ
Komehyo
ブログ担当者:須川
■私が推す“見つけたらすぐ買うべき腕時計”
「今売られている時計で、何か“掘り出し物”はありませんか?」
ときどき時計売場で、このように聞かれることがあります。
ただ、“掘り出し物”とは、本来「思いがけず手に入った価値のあるもの」という意味です。そのため、私たち時計スタッフが勧めた時点で、「思いがけず」という要素を奪ってしまうため、本来の意味での“掘り出し物”を勧めることはできないでしょう。
ただし今回は、そのような細かなことは置いておき、私が思う“掘り出し物”に感じるモデルを紹介します。具体的には、私が思う「見つけたらすぐ買うべき腕時計」を、よりお買い得感の高い“中古品”から選定して紹介します。
私が“掘り出し物ウォッチ”として推すのは、「シェルマン(SHELLMAN)」です。
皆さんの中には、「シェルマン!?」と疑問に思う方もいるでしょう。少し補足をします。シェルマンは1971年から続く、銀座のアンティークウォッチの名店です。現在は、東京都内に複数店舗を展開しています。そのアンティークウォッチ店のシェルマンは、1995年からオリジナルウォッチを作り始めます。それが、私が推す“掘り出し物ウォッチ”です。
以降で、
・私がシェルマンオリジナルウォッチを推す理由
・シェルマンオリジナルウォッチはどのような時計なのか
を説明していきます。
■私がシェルマンオリジナルウォッチを推す理由
私がシェルマンオリジナルウォッチを推す理由を説明します。
シェルマンオリジナルウォッチの一番の売りは、「デザインの良さ」と「時計としての機能の面白さ」にあります。
例えば上の画像のモデルをご覧ください。このデザインは、パテックフィリップを感じさせるワールドタイマーデザインです。このような時計好きが魅力に感じる“オマージュデザイン”を選び出すセンスは、長年に渡りアンティークウォッチを扱ってきた名店ならではです。
さらに、この時計にはミニッツリピーターが搭載されています。この機能は、高級時計の最高峰機能のひとつであり、“時計好きが憧れる機能”です。このような複雑機能は、通常、部品点数が多くなり、製造数が絞られます。しかし、シチズンに依頼したクォーツ式ムーブメントを搭載することにより、製造数もしっかり確保しています。
さらに、クォーツ式を採用することにより、“手の届く価格”も実現しています。例えば上の画像のモデルの新品価格は、当時262,500円でした。ミニッツリピーター搭載の機械式時計であれば、1000万円以上するイメージがありますので、かなりお手頃に感じます。この価格面も、シェルマンオリジナルウォッチの魅力のひとつでしょう。
つまり、アンティークウォッチで培ったセンスで選ばれた“デザイン”と“機能”を詰め込んだ時計が、シェルマンオリジナルウォッチなのです。
そして、そもそも新品が魅力的な価格で提供されているため、中古マーケットで流通した場合は、さらに魅力的な価格になります(限定品を除く)。そのため私は、シェルマンオリジナルウォッチを、「見つけたらすぐ買うべき腕時計」として推すのです。
■シェルマンオリジナルウォッチはどのような時計なのか?
では、シェルマンオリジナルウォッチにどのようなモデルがあるかを紹介しましょう。
①グランドコンプリケーション
1996年に登場した、シェルマンの代表モデルです。時計業界では、高級機能を複数搭載したものを「グランドコンプリケーション」と呼びます。このモデルは、クォーツ式ながら、その高級機能を複数搭載するのです。機能は以下です。
・永久カレンダー
→2100年まで修正不要のカレンダー
・ミニッツリピーター
→ボタンを押すと、音で現在時刻が分かる
・スプリットセコンドクロノグラフ
→2つの経過時間を同時計測できる
・ムーンフェイズ
→月の満ち欠けを表示
高級時計の最高峰とも呼べるグランドコンプリケーションを、なんとシェルマンは10万円台の価格で提供しています。
②サイドスライドミニッツリピーター
2000年から登場するシェルマンのもうひとつの代表作です。ミニッツリピーターの操作を、従来のグランドコンプリケーションの押しボタン式ではなく、スライドレバー式にしました。つまり、9時位置にあるレバーを下側にずらすと、ミニッツリピーターが動き出すのです。
↑側面のスライドレバー
このスライドレバー式は、ミニッツリピーターの伝統的なスタイルです。ミニッツリピーターは多くの方にとって「高嶺の華」であり、スライドレバー式の腕時計を所有することは憧れです。そのスライドレバー式の時計が、2000年以降のシェルマンの時計によって、一般の方にも入手できるようになったのです。
因みに、上のクッション形状のデザインは、オーデマピゲの“ジョン・シェーファー”モデルをオマージュしていると思われます。
③ワールドタイムミニッツリピーター
2002年に登場した、「ワールドタイム+ミニッツリピーター」機能のモデルです。世界各国の代表都市の時間を瞬時に把握でき、さらにミニッツリピーターもついているのです。
そしてなんといっても、エナメルを使った“クロワゾネ文字盤”は、時計好きにはたまらないでしょう。
その他に、独立時計師スヴェン・アンデルセン氏とのコラボレーションモデル「ボワヤージュ」、シェルマン最初のオリジナルモデル「初代ミニッツリピーター(デュアルタイム・アラーム・永久カレンダー機能付き)」などがあります。
■最後に
今回は、私が思う“掘り出し物”に感じるモデルとして、シェルマンのオリジナルウォッチを紹介しました。
この時計は、
・デザイン良し
・機能良し
・価格良し
と、三拍子揃っています。
だからこそ、私は、シェルマンの時計を「見つけたらすぐ買うべき腕時計」だと思うのです。
現に当社でも、入荷するとすぐに時計好きの方が反応する印象があります。是非、見つけたら、“早めの確保”をお勧めします!
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