26.6.2017
【番外編】はじめての高級筆記具の選び方 その②~万年筆、最初の1本の選び方~
Komehyo
ブログ担当者:寺尾
久々の筆記具記事の更新となります。
前回の記事「はじめての高級筆記具の選び方 その①~筆記具の「種類」から選ぶ!~」では、万年筆・ボールペン・ローラーボール・インジェニュイティの4つのタイプの筆記具をご紹介させていただきました。
その中でも、今回は万年筆だけに絞って選び方をご紹介させていただこうと思います。
なぜ、ボールペンでなくあえて万年筆を推すのか?については、前回の記事でも述べたとおり、
・フォーマルな場にもしっくりくる重厚感
・手間暇かけて自分だけの1本を育てていく楽しみ
・メンテナンスをしっかり行えば永く使える
という点において、他の種類の筆記具を凌駕するメリットがあると考えるからです!
では早速、万年筆を初めて購入する方に私がオススメしている選び方のポイントをご紹介していきます。
◆「予算(ブランド)」を決める!
万年筆を作っているブランドは国内ブランドから海外ブランドまで数多くあり、そのブランドによって予算は大きく変わってきます。
国産で有名なブランドはパイロット・セーラー・プラチナなどで、コスパに非常に優れており、1万円あれば優れた万年筆を買う事ができる点が大きな魅力です。
↑写真は「プラチナ」の「CENTURY」
一方舶来品で有名なブランドは、言わずと知れた筆記具の最高峰モンブランやペリカン、宝飾品で有名なカルティエなどです。
※モンブランについては過去の記事「筆記具の超人|モンブランの3つの魅力を考察する」も是非ご覧ください。
↑写真は「ペリカン」の「スーベレーン」
舶来ブランドを選ぶメリットは、なんといっても「ステータス」という面での強みではないでしょうか。
ただしデメリットとしては、当然ながら、世界的に有名なブランドのものを選ぼうとするとどうしても予算が高くなってしまう点です。(とはいえ、海外ブランドでも「ラミー」のように手ごろな価格帯のものもあります。)
↑写真は「ラミー」の「サファリ」
私個人的には、万年筆を初めて買う方にはまず「1万円くらいの国内ブランドのエントリーモデル」の購入をおすすめしています。
◆好きな「デザイン」を決める!
予算(またはブランド)が決まったら、さっそくお店に出かけてみましょう!
一口に万年筆といってもそのバリエーションはさまざまで、同じブランドでも無骨なデザインから、エレガントで凝った装飾を施されたものまで多種多様です。
↑「モンブラン」の「マイスターシュテュック」
重厚感のある力強いデザイン。
↑同じく「モンブラン」のパトロンシリーズ「ルイ14世」
こちらは繊細で優雅なデザイン。
まずは、自分が「これだ!!」と思える1本を探してみてください。
先に述べたとおり、万年筆は手をかけさえすれば永く使えるものです。
ただ、デザインが気に入らないとせっかく長く使える万年筆なのに、すぐしまいこまれてしまうことにもなりかねません。
これでは、自分だけの1本を育てるという万年筆の醍醐味が味わえなくなってしまいますよね。
そのため、私は書き味以上に、「見た目」で筆記具を選ぶことをおすすめします。
◆「書き味」を決める!
最後に書き味です。
書き味はペン先の素材(ステンレス・14金・18金・24金など)によって異なり、使う人の癖によっても書き味が変わります。
万年筆の字の幅はペン先の種類によって決まりますので、用途に合ったペン先(ニブといいます)を選びます。
一般的に流通している万年筆のニブは、
EF(極細)・F(細字)・M(中字)・B(太字)の4つがほとんどです。
画数が多い日本語での筆記がほとんどとなる私たちの場合、
国内ブランドならFかM、海外ブランドならEFかFがオススメです。
この2つのうちでどちらを選ぶかは、使用するシーンに応じて決めるとよいと思います。(メモなら細め、サインなら太め、など)
※ただしメーカーにより設定されている字幅はバラバラですので、必ず試し書きをするようにしましょう。
いかがでしたか?
万年筆を選ぶポイントとしては、他にも「ペン軸の太さ」「ボディのバランス」「インクの補充形式」など様々あるのですが、
今回は私が個人的におすすめしたい万年筆の選び方として、上記3つのポイントを紹介させていただきました。
次回以降は、さらに詳しく一つ一つの要素についてお伝えしていこうと思います。
是非、お付き合いください!
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