9.12.2016
ロレックス|デイトナはどのように選べは良いか?① ~3世代ある自動巻デイトナ(16520、116520、116500LN)~
Komehyo
ブログ担当者:須川
高級時計ロレックスにおいて、最も花形となるモデルがオイスターパーペチュアル・コスモグラフ・デイトナです。多くの方からシンプルに「デイトナ」と呼ばれ、“高級時計の憧れのモデル”の代表格として親しまれています。
↑デイトナは“高級時計の憧れのモデル”の代表格
デイトナは常に品薄状態であるという希少性があり、それが故に高い資産価値を持ちます。最も人気のデイトナはステンレス製のモデルですが、百貨店や正規販売店の店頭に並ぶことがほとんどないという状況が続いており、その希少性を証明しています。そのため、デイトナの主な購入ルートは“平行輸入の新品”か“中古品”となります。
デイトナを購入しようとする場合、平行輸入新品であれば最新のロットを手にすることができます。しかし中古品を選択する場合は、生産時期により細かな仕様が異なりますので、どの仕様のデイトナを選ぶか悩みが生じます。
そこで、今回は最も人気のあるステンレス製のデイトナに焦点をあて、“デイトナの選び方”を紹介いたします。ヴィンテージ(アンティーク)まで遡るとマニアックな話となりますので、実際に多くの方が選ばれる年代のモデルに絞って述べていきます。
■デイトナにはどんな種類がある?(3世代のデイトナ)
多くの方が選ぶデイトナと言えば、“自動巻式”・“ステンレス製”のモデルです。このタイプが登場したのが1988年ですので、“1988年~現在”のモデルが多くの方の選択肢です。まずは、下の3つの世代のデイトナをご覧下さい。
①好事家向けデイトナ:型式16520(1988~2000年)
・自動巻式の初代デイトナ
・ムーブメントはゼニス社の“エルプリメロ”をロレックス仕様にしたもの
②最定番デイトナ:型式116520(2000~2016年)
・自動巻式の2代目デイトナ
・自社製ムーブメントになる
③最新デイトナ:型式116500LN(2016年~)
・自動巻の3代目デイトナ
・前世代と性能は同じですが、ベゼルが傷に強いセラミック(黒色)になる
上で紹介したように、デイトナのステンレスモデルにはブラック文字盤とホワイト文字盤が存在します。色は好みの問題ですが、ブラック文字盤の方が人気が高い状況がずっと続いてきました。しかし、2016年に116500LNが登場し、ホワイト文字盤も人気を盛り返しています。
116500LNは2016年に登場した“最新のデイトナ”ですので、話題の新しいタイプが好みであればこのモデルがおすすめです。黒色のベゼルはかつての手巻式デイトナに存在した配色であり、現代の技術であるセラミックで再現することにより、デザインインパクトのあるデイトナになりました。
16520は1988年に登場したモデルで、現在の感覚で見ると“ヴィンテージテイストのあるデイトナ”です。かつてのスタンダードであった中空のメタルブレスレットに、中留めが薄板のクラスプ(留め具)を備えます。後年のモデルを除いては、経年変化で変色をするトリチウム夜光塗料を採用し、“焼けた”ヴィンテージ感が出てきます。ムーブメントは好事家に愛されるゼニスのエルプリメロをベースとして採用しています。このような要素がありますので、どちらかと言えば“好事家向けのデイトナ”かもしれません(※1)。
116520は2000年から現在まで長きに渡ってロレックスの“王座”に君臨したモデルです。そのため、今までの感覚からすると、「ロレックスのデイトナ=116520」と表現できる“最定番デイトナ”です。皆さんがイメージをする“デイトナ像”そのもののデイトナが欲しいという方は、このデイトナがおすすめです。
今回は、3つの世代のデイトナを紹介いたしました。
このことが、「デイトナをどのように選べばよいのか?」という命題に対しての、第一歩を歩みだすための知識としてお役に立てれば幸いです。
もしかしたらこの文章を読んでいただいて、多くの方が最定番デイトナである116520が気になるかもしれません。その場合でもお役に立てるように、次回は116520をさらに詳しく紹介させていただきます。是非、ご覧ください。
※1・・・16520については、過去の投稿「ロレックス デイトナ16520 ~先代デイトナの魅力~」をご参照ください。
※次回の続編はこちら
↓↓↓
「ロレックス|デイトナはどのように選べは良いか?② ~最定番モデル116520の選び方~」
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