高級腕時計の時計通信

RSS

10.8.2024

ロレックス「GMTマスター」が人気を加速させた理由とは!?

Komehyo

今回はロレックスの人気モデル「GMTマスター」をご紹介します。

上下で色がわかれているデザインに興味を持っている方も多いと思います。

この記事では、多くの方が興味を持つGMTマスターの誕生と人気の理由についてまとめました。

 

▼目次
ロレックス GMTマスターの誕生
GMTマスターが人気な理由
①名作だから人気
②確立したデザイン
③色で魅せる時計
編集長が感じる魅力
番外編
最後に


◾️ロレックス GMT Masterの誕生

・パンアメリカ航空からの依頼

ロレックスGMTマスターは1955年に登場した「世界初のGMTウォッチ」です。

このモデルは、1950年代の大陸間飛行の発展に伴い、パンアメリカン航空から「大陸間飛行のため、2つの地域の時間がわかる時計を作ってほしい」という依頼を受けて誕生しました。

ちなみに、1953年にはサブマリーナーやエクスプローラーも登場しています。

これらの成功が、GMTマスターの開発につながったと言われています。

 

・GMT Masterの進化

海のサブマリーナ、陸のエクスプローラー、そして空のGMTマスターと言われていました。

当初のGMTマスターは2つの地域の時間を表示できるものでしたが、1982年にはGMTマスターIIが登場し、第3の時間帯も表示できるようになりました。

GMTマスターIとGMTマスターIIが同時に販売されていた時期もありましたが、現在ではGMTマスター IIのみが生産されています。


<左:サブマリーナ、真ん中:エクスプローラー、右:GMTマスター>

 


◾️GMT Masterが人気な理由

GMT Masterが人気の理由は大きく3つあります。

①名作だから人気

GMTマスターが人気なのは、時計の名作を選びたいというニーズがあるからです。

名作の条件については以前のブログで紹介しましたが、GMTマスターがその3つの条件を満たしているかどうかを見ていきましょう。

・歴史的な価値
歴史的に優れたモデルは、多くのユーザーから尊敬され、名作となりやすいです。GMTマスターは「世界初のGMTウォッチ」として知られており、歴史的な価値を持っています。

・デザインの分かりやすさ
ここでの「デザイン」とは、遠くから見ても一目でモデルが分かることを指します。GMTマスターの最も代表的なデザインは、赤と青の回転ベゼルです。このベゼルにより、GMTマスターはすぐに認識できるわかりやすいデザインとなっています。

・長い間の知名度
長く有名であるほど、知名度が高くなります。GMTマスターは70年以上前に登場し、長い歴史を持ちます。その間、1964年の映画『007 ゴールドフィンガー』や、日本の映画『太陽にほえろ』で石原裕次郎さんが使用するなど、メディアに多く登場しました。このため、GMTマスターは長く有名であると言えます。

これらの3つの要素を満たしているため、GMTマスターは名作といえるでしょう。
そして、名作であるがゆえに、GMTマスターは人気を集めています。

 

②確立したデザイン

GMTマスターは、サブマリーナの成功を受けてパンアメリカン航空の依頼で誕生しました。

GMTマスターには回転ベゼルが搭載されており、時差を表示する機能があります。この回転ベゼルはサブマリーナにもあったため、GMTマスターはサブマリーナの成功したデザインに独自の機能を加えたものです。

このため、成功は必然と考えられます。

2005年頃、リユース市場ではサブマリーナとGMTマスターの価格がほぼ同じでした。当時、売り場で働いていた際、多くのお客様がサブマリーナとGMTマスターのどちらを購入するか悩んでいました。GMTマスターを選ぶ方は、サブマリーナとは異なる針が1本多いなどの独自性を気に入っている方が多かったです。GMTマスターのサブマリーナに似たデザインは、大きな魅力となっています。

 

③色で魅せる時計

GMTマスターⅡは、赤と青で配色されたベゼルが特徴です。このように、GMTマスターは鮮やかな色使いが個性的です。

現在の時計業界では、鮮やかな色を取り入れた人気モデルが高く評価されています。GMTマスターのユニークな配色は、こうしたトレンドに合致しており、人気が高まっています。

2005年頃までは、黒のサブマリーナと青赤のGMTマスターの価格差は数万円程度でしたが、現在では100万円以上の差がついています。

この価格差の変化は、個性的な有彩色モデルが人気であることを示しています。サブマリーナのリユース市場でも、黒より緑のモデルが高値で取引されています。

また、オイスター パーペチュアルでも、通常の文字盤より鮮やかな色の文字盤が高く評価されています。個性的な鮮やかな色のモデルの人気は、他のモデルでも同様に見られます。

 

 

 


◾️編集長が感じる魅力

ここからは、私がGMTマスターに感じる魅力についてお話しします。

 

・ベゼルの配色

GMTマスターのベゼルは上下で異なる色が使われています。

赤と青の配色は昼と夜を表しており、単なるデザインではなく、実際の機能としても役立っています。

この2色の使い分けに魅力を感じます。

 

・時刻合わせの容易さ

GMTマスター、特にGMTマスターⅡの操作は一般的な時計とは異なります。

リューズの使い方がポイントです。普通の時計では、午前午後の確認をしながら時刻を合わせる必要があります。

通常、リューズを2段まで引っ張り、時間を進めて12時に日付が変わるか確認してから時刻を調整します。

一方、GMTマスターはこの手間が省けます。

GMTマスターには24時間針があり、この針で昼夜を簡単に確認できます。

時刻合わせもリューズを1段引っ張るだけで短針のみが動き、時間を素早く調整できます。

日付変更を気にしない場合でも、短針だけで時間を合わせることができます。

 


◾️番外編(その他の人気の理由)

GMTマスターは一度、人気のカラーを取りやめたことがあります。

2005年頃に型式が変更され、ベゼルがセラミック製に変わり、ステンレスモデルのベゼルは黒一色になりました。

この変更に対し、多くのファンが「以前の個性的な色が良かった」と声を上げたため、メーカーは鮮やかな色のモデルの需要を再認識しました。

その結果、再びカラフルなモデルが開発され、多くのファンからの支持を受けました。

 


◾️最後に

今回はGMTマスターの魅力をご紹介しました。鮮やかな色の時計の人気については、多くの方が実感しているかもしれませんが、改めて考えると非常に興味深いものです。

紹介しきれなかったGMTマスターの他のモデルや、その他の時計については、実際に店舗でご覧いただくことをお勧めします。

また、気に入ったモデルが店舗で見つからない場合は、無料お取り寄せサービスをご利用ください。ぜひご活用ください。

 

 


 

今回ご紹介した時計は、以下の動画でもご説明しています。
こちらもチェックしてみてください!

TAGLIST

more close

BRAND

 

OTHER

RANKING

ARCHIVE

年別アーカイブ