高級腕時計の時計通信

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11.12.2015

新入社員が許容される高級時計は何か? ~王道「スターティングウォッチ」の提案~

Komehyo

ブログ担当者:前川

 

この記事は12月に執筆しています。この時期にもなると、どこの会社の新入社員の方々も初ボーナスや寸志を経験できているころではないでしょうか。新入社員の皆さんは徐々に仕事にも慣れてきて、そろそろ「ビジネスパーソンとしての身なり」にもお金をかけてきてもおかしくない頃です。特に男性の方であれば、「スーツ、革靴、鞄などをよい良いものにしたい!」という思いを強く持つようになるはずです。その物欲のなかで、「腕時計」というアイテムに対する気持ちは一際高いのではないでしょうか

 

それは、

 

「腕時計」はその他のメンズビジネスアイテム(スーツ・靴・鞄など)よりも「違いが分かりやすい」

 

という性格があるからだと思います。  

 

そこで、私が時計販売に携わる中で感じた「多くの新入社員の方に好まれる時計」を紹介したいと思います。つまり、多くの新入社員の方は「どのクラスの高級時計をイメージして時計探しをしているのか」、さらに、「どのメーカーやどのモデルのを好むのか?」を探っていきたいと思います。それらを「王道スターティングウォッチ」として述べていきます。

 

王道スターティングウォッチとは?

 

 

 

 

 

 

■新入社員は周りの目を気にしている?

 

前述しましたが「腕時計」は違いがわかりやすいという理由もあり、社会人になったらビシッとしたスーツに「本格的な高級時計を着けたい!」という気持ちは皆さんあるかと思います。商談・営業の際に会う初対面の方に対しても、何か良い時計をしていたら、仕事も上手く進んでいくという事もゼロではないかと思います。

 

例えば、「良い時計をしている=高給取りのビジネスパーソン」と発想されることがあれば、安心感あたえることができるかもしれません。さらに、相手の方も同じビジネスパーソンであれば高級時計に関心がある可能性も高く、腕時計という話題を皮切りに話が弾むこともあるかもしれません。野心にあふれた新入社員の方であれば、高級時計を来るべき時期に購入したいと考え、腕の上にお供する「パートナー」選びに奔走するようになります。  

 

私も売場に立つ販売員として、その野心にあふれた新入社員という立場のお客様はもちろん、これから新入社員になるであろうお客様(つまり、入社前・就職活動前のお客様)からも時計選びのアドバイスを求められることがあります。「私の立場だとどんな時計がいいですか?」「このデザインなら就職活動・仕事でも問題ないですか?」などと聞かれる事が多いです。

 

これらの相談内容が多いということからも、新入社員の方は、「腕時計を身につけた自分を見る周囲の目」を気にした時計選びをされているお客様が多いと感じます。

 

その発想は当然だと思います。新社会人としての第一歩において、周囲の方に悪い印象を与えないことはとても大事なのですから。おそらく、新入社員の方は、「良い時計が欲しい」という気持ちと「悪い印象を与えたくない」という気持ちの狭間で揺れています。  

 

そのような気持ちで揺れる新入社員の多くの方々が「結果的に選び抜いた時計」は、正に「王道スターティングウォッチ」ではないでしょうか。その王道モデルの全体像を見ると、金額面は中古販売価格で10万~30万円台を中心で、機能付きモデルよりかはシンプルな3針モデルを選ばれる方が多いです。ここからは、より具体的なモデルで紹介させていただきます。        

 

 

 

 

 

 

■王道スターティングウォッチ

 

<ロレックス>

やはり、誰もが知っている腕時計界の王様「ロレックス」を身に着けたいという方が多いかと思います。その中でも、入門機の「エアキング」やシンプルなスポーツモデルとして人気のある「エクスプローラーI」などが人気です。

 

ロレックスは他のメーカーに比べて年式が細かく把握できるので、新しい年式ほど価格が高く、古い年式ほど価格が安いという相場法則が確立されています(ただし古くてもレア度や人気が高いモデルは例外です)。

 

↑エアキング

※型式14000M

↑エクスプローラーⅠ

※型式 14270

 

エアキングの価格をチェック

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エクスプローラーⅠの価格をチェック

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<オメガ>

次に、「オメガ」です。ロレックスと比べると価格面でも手の届きやすい位置にある高級時計です。まずは、シンプルな3針モデル「シーマスターアクアテラ」。様々な種類がありますが、中でも「タペストリー文字盤」はスーツにもぴったりなモデルです。

 

また、機能付きモデルになりますが、やはりオメガと言えば人類初の月面着陸時に携帯された伝説の人気モデル「スピードマスター」でしょう。特に初めての高級時計という事で、機械そのものを楽しみたいという憧れから手巻式モデル「スピードマスタープロフェッショナル(ムーンウォッチ)」が挙げられます。

 

↑シーマスターアクアテラ

※型式231 10 42 21 06 001

↑スピードマスタープロフェッショナル

※型式3570.50

 

 

ロレックスやオメガなら、知名度の高さに加え、しばしば上司や先輩が着けているという憧れもあるかと思います。また、上記モデルからも伺えますが、どちらかというと新入社員には「革ベルトタイプより、メタルバンドタイプの腕時計の方が人気がある」と言えるのではないでしょうか。    

 

シーマスターアクアテラの価格をチェック

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スピードマスタープロフェッショナルの価格をチェック

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<IWC>

ロレックスとオメガは実際に多くの新入社員から選ばれるモデルでしたが、ここからは私からのお勧めモデルです。そのモデルは、IWCの「ポートフィノオートマティック」です。上でメタルバンドの方が人気があると紹介しましたが、敢えてその逆の革バンドモデルです。

 

↑ポートフィノ

※型式 IW3565

 

革バンドのため、カジュアルな装いには不向きなモデルではありますが、スーツには抜群な相性をみせます。シンプルかつコンベンショナルな時計にも見えますが、トレンドのサイズ感に実用的な自動巻機構と、実は現代的テイストを盛り込んでいます。主張しないデザインの中に、立体的なリーフ針やインデックスが上品さ演出し、新入社員の方にお勧めしたいモデルです。          

 

ポートフィノの価格をチェック

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■最後に

 

前述したように、多くの新入社員が「結果的に選び抜いた時計」は王道スターティングウォッチです。先人たちが新入社員の時代に考え抜いた叡智、つまり「理想のスターティングウォッチの選択肢」を次の世代の新入社員に伝えるべきです。おそらくそれは、「新入社員が許容される高級時計」の基準と考えられるからです。

 

もちろん、企業風土や業種によって状況が千差万別なので、本当に許容されるかどうかは保証できません。しかし、そのモデルを選べば新入社員が選ぶ時計として失敗する可能性を減らせることは間違いありません。  

 

 

 

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