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24.7.2020

独立時計師の作品がリーズナブルな価格で手に入る ~浅岡肇(あさおかはじめ)氏の手掛ける「クロノトウキョウ」とは?~

Komehyo

ブログ担当者:藤井

 

■独立時計師の作品がリーズナブルな価格で手に入る ~浅岡肇(あさおかはじめ)氏の手掛ける「クロノトウキョウ」とは?~

 

今回は、日本人独立時計師の浅岡 肇(あさおか はじめ)氏が立ち上げたブランド「クロノトウキョウ(CHRONO TOKYO)」を紹介します。

「クロノトウキョウ」の魅力と言えば、やはり、独立時計師の作品がリーズナブルな価格で手に入ることです。

 

例えば、ロレックス、オメガ、ブライトリング、IWCなどの人気の機械式時計は、中心的なモデルだと、メーカー価格が50~100万円ほどするでしょう。

 

しかし、クロノトウキョウのメーカー価格は、基本的に30万円以下に設定されています。もちろん、“30万円以下の機械式時計”は巷にもたくさんありますが、クロノトウキョウは、“独立時計師が生み出した時計”にもかかわらず、30万円以下なのです。

 

今、皆さんは、「独立時計師?」と、突然登場した言葉に疑問を抱いているかもしれません。独立時計師は、簡単に言うと、自分のアトリエで時計を制作する“作家さん”のことです。他の業界では、作家が作った作品を「作家もの」と言ったりします。そのニュアンスを借りるならば、クロノトウキョウに出会うことは、

 

「“作家もの”をリーズナブルに手に入れるチャンス」

 

とも言えます。

 

ただ、この冒頭で触れた程度では、「独立時計師」や「浅岡 肇」氏のこと、そして「クロノトウキョウの良さ」も、あまりピンとこないと思います。そこで、以降で順を追って説明していきます。

 

 

 

 

 

 

■「独立時計師」とは?

 

広義での「独立時計師」の定義は、メーカーや企業などに在籍しておらず、個人で時計製作を行う時計師のことを言います。ただし、時計業界で一般的に使われる「独立時計師」は、国際的組織である独立時計師アカデミー(AHCI)に所属している時計師を指します。

このAHCIのメンバーに認められるのは簡単ではなく、正会員になるには、総会でメンバー全員から認められる必要があります。そのためには、高度な技術力を要していることは前提であり、さらに、創造性や説得力も必要に違いありません。

 

簡単にAHCIの偉人を紹介すると、

 

 

・フィリップ・デュフォー氏

 

・フランソワ・ポール・ジュルヌ氏

 

・フランク・ミュラー氏

 

・アントワーヌ・プレジウソ氏

 

 

など、名だたる著名な人物が所属しています。

 

上記のメンバーを見ていただければ、独立時計師アカデミーに所属することが、どれだけのレベルに達することなのか想像できることでしょう。

 

※独立時計師については、過去の投稿でも説明しています

↓↓↓

「時計選びのときに知っておきたい!「独立時計師」という時計用語」

 

 

 

 

 

 

■「浅岡肇(あさおか はじめ)氏」とは?

 

1965年生まれの浅岡肇氏は、日本が誇る独立時計師です。

 

ただ、浅岡氏は、キャリアの最初から時計製作をしていたわけではないそうです。東京藝術大学美術学部デザイン科を卒業した後、自身のデザイン事務所を設立し、デザイナーとして活躍していたようです。その仕事の中で、腕時計ショップ「Tic-Tac」とインテリアショップ「Modanica」のコラボレーションウォッチのデザインを担当し、これをきっかけに独学で時計作りをはじめたそうです。

2009年には、日本ではじめてのトゥールビヨンを搭載した機械式時計を発表し、その後2015年には、独立時計師アカデミーの正会員となりました。もちろん浅岡氏は、ムーブメントの設計から組み立て、そして外装の制作まで、自身で一から製作することができます。

 

 

 

 

 

 

■「クロノトウキョウ」とは?どういった人におすすめ?

 

2018年、浅岡氏は「クロノトウキョウ」名義で作品を発表します。それまでは、「HAJIME ASAOKA TOKYO JAPAN」と銘打った作品をリリースするスタイルのみでしたが、新たな別ブランドの展開です。

↑クロノトウキョウ

 

このクロノトウキョウのコンセプトは、「機械式時計を触れたことがなかった方への入門機」で、浅岡氏自身が、「普段使いできる自分の時計が欲しい」というモチベーションで作られたようです。

 

実際に発表された作品を見てみると、そのデザインにこだわりを感じます。“オーバー40mm”のケースサイズが大半を占める昨今の時計業界において、クロノトウキョウは「約37mm」という“やや小ぶり”なケースサイズです。バンドは革バンドタイプを基本にしています。

↑尾錠タイプの革バンド

 

具体的なデザインを見ると、クロノトウキョウは、「HAJIME ASAOKA TOKYO JAPAN」銘で作る作品に準じた、“正統派の浅岡作品”です。美しいラウンドケースに、見事な流線形のラグがついており、針や文字盤の作りにとことんこだわります。まさに、“デザイナー出身”だからのスタイルなのでしょう。

 

この“浅岡スタイル”は、現在の時計業界でも新鮮に映り、腕なじみもよく、ファッションにおいても主張しすぎないバランスももっています。

 

もちろん、30万円以下にするわけですから、コストを落とすべきところは落としています。その最たる点は、ムーブメントでしょう。シチズン系メーカー“ミヨタ”の普及ムーブメントを使い、実用面は担保しながらも、コストダウンを行っています。

 

そのようなコストダウンを行いながらも、外装に高いクオリティを与えることに関しては、妥協がありません。この意味で、クロノトウキョウはかなり製造にメリハリをもたせているように感じます。

↑外装に高いクオリティ

 

例えば、文字盤は“ボンベ文字盤”にされており、文字盤の外周をゆるやかなカーブで沈ませています。これは昔の時計に見られる特徴で、ヴィンテージ感を演出しています。また、文字盤には、サークル装飾2トーンカラーを採用し、限られたコストの中でも高級感を追及する姿勢が垣間見えます。インデックスは、12,3,6,9時が立体的な“アプライドインデックス”になっています。ボンベ文字盤の曲面にアプライドインデックスを配置することで、相乗効果により立体感が強調されます。ケースバックはあえてシースルーバックしないことにより、耐久性を維持し、多少ラフな使用にも耐えられる様になっています。

↑ケースバックの様子

 

では、クロノトウキョウは、どういった人におすすめなのでしょうか?

 

私がクロノトウキョウをおすすめする方は、

 

 

「人とは違う機械式時計が欲しい!」

 

「機械式時計の中では、ロープライスな方が良い!」

 

「時計のサイズは、大きすぎない方が良い!」

 

「大人なイメージの機械式時計を、割とカジュアルに使いたい!」

 

 

と考えている方です。

 

特に、「手の届く価格の高級時計で、何か“こだわりの一品”が欲しい」と考えている方にはうってつけでしょう。

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

今回、紹介したクロノトウキョウを、皆さんは、どう感じられたでしょうか。私は、実際にクロノトウキョウの製品に触れたときに、そのデザインと品質の素晴らしさを目の当たりにしました。特に、浅岡氏の時計師としての強いこだわりを感じることができました。

↑クロノトウキョウから浅岡氏のこだわりを感じる

 

また私は、先日、第四弾となる「ブルズアイ」も発売されたこともあり、今後の展開に注目しています。特に私は、これから、初めての機械式時計を検討している方にも、このクロノトウキョウをおすすめしたいです。なぜなら、最初の機械式時計を、想いの詰まったものにしていただきたいからです。

 

きっと、クロノトウキョウは、“長く愛用したい1本”になるはずです!

 

 

 

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