30.11.2019
【高級時計の狙い目モデル】ブライトリングのクロノマットは「エボリューション」が狙い目!!
Komehyo
ブログ担当者:須川
■【高級時計の狙い目モデル】ブライトリングのクロノマットは「エボリューション」が狙い目!!
今回は、ブライトリング(Breitling)の代表シリーズ「クロノマット」の中の、“狙い目モデル”を紹介します。
それは、「クロノマット・エボリューション」と呼ばれる、第4世代のクロノマットです。
↑クロノマット・エボリューション
私がクロノマット・エボリューションを“狙い目モデル”としておすすめする理由ですが、
それは、
「今風なサイズ感のクロノマットでありながらリーズナブルだから」
です。
つまりクロノマット・エボリューションは、現行モデルのクロノマットよりもお手頃でありながら、「時代遅れの腕時計」という雰囲気にならないのです。この点で、絶妙なモデルだと感じます。
では、以降で説明していきます。
■「クロノマット・エボリューション」とはどんなモデル?
まずは、「クロノマット・エボリューションはどのようなモデルか」という点から説明します。
まずは、分かりやすいように、下にクロノマット・エボリューションの画像を用意しました。
↑型式A156C45PA
2004年に登場したクロノマット・エボリューションは、ヴィンテージ品を除いて世代区分けすると、4世代目にあたるクロノマットです。発売と同時にかなりの人気を獲得しましたが、2009年に現行モデルのクロノマット44が登場したことにより、生産終了となりました。
モデル名ですが、登場当初は「クロノマット・エボリューション」と呼ばれていました。しかし後に、「エボリューション」を外して「クロノマット」と呼ばれるようになります。つまり、このモデルは厳密に言うと、2つの呼び名があります。ただ今回は、他の世代のクロノマットとの区別もありますので、敢えて「クロノマット・エボリューション」と呼ばせていただきます。
では、クロノマット・エボリューションのスペックを確認しましょう。下をご覧ください。
<スペック>
・ケース径
→43.7mm
・防水性
→300m防水
・機能
→クロノグラフ、日付表示
・ムーブメント
→ブライトリング13
(自動巻:ETA7750ベース)
・振動数
→28800振動/時
・ぜんまい持続時間
→約42時間
・石数
→25石
クロノマット・エボリューションの特徴的な点を挙げると、「サイズが43.7mmと大ぶりである」点、「ETA社の汎用ムーブメントを使っている」点が特徴でしょう。この2点については、以降で説明します。
※クロノマット・エボリューションについては、シリーズを俯瞰して見ると理解しやすいので、是非、シリーズ説明がある過去の投稿もご覧ください。
↓↓↓
「ブライトリング|「クロノマット」の選び方 ~モダンに選ぶ?ノスタルジックに選ぶ?~」
■クロノマット・エボリューションが“狙い目モデル”である理由
ここからが本題です。つまり、クロノマット・エボリューションが“狙い目モデル”である理由を紹介しましょう。
この理由は、冒頭で書いた通りですが、
「今風なサイズ感のクロノマットでありながらリーズナブルだから」
です。
↑今風でありながらリーズナブル
この理由には解説が必要だと思います。そこでここからは、クロノマット・エボリューションについて、「今風である」、「リーズナブルである」という点を説明します。
まず、“今風”というニュアンスについてです。もちろん、“今風”要素としては、デザイン面の観点もありますが、「サイズの大きさ」という点が今風かどうかをイメージ付ける要素でしょう。
具体的に言うと、今の男性用腕時計のトレンドでは、
・大ぶり(40mm以上)
→今風
・小ぶり(39mm以下)
→1990年代以前のサイズ感
という捕らえ方ができます。
そのため、約44mmサイズの「クロノマット・エボリューション」と「現行モデルのクロノマット」は、“今風”なモデルという認識で捕らえることができます。
↑今風なクロノマット
次に、クロノマット・エボリューションが“リーズナブル”である点も説明します。
分かりやすいように、クロノマット44(現行モデル)とクロノマット・エボリューションの価格を比較してみます。
<クロノマット44とクロノマット・エボリューションの価格比較>
※ステンレス素材、メタルバンドのタイプで比較。価格は執筆時点。
①クロノマット44
・メーカー新品価格
→910,000万円(税抜き)
・中古価格
→45~50万円前後(税込み)
②クロノマット・エボリューション
・メーカー新品価格(当時)
→600,000万円(税抜き)
・中古価格
→30万円台前半(税込み)
上の価格比較を見ていただくと一目瞭然ですが、クロノマット・エボリューションは、現行のクロノマット44よりもかなり安く手に入るモデルです。中古価格で言うと、10万円以上は安く手に入るでしょう。
ただし、「クロノマット・エボリューションの方が安い」と聞くと、多くの方は価格の理由が気になるはずです。その価格差については、外装面のコスト差などもあるとは思いますが、最も差とないっている点は“ムーブメント”です。
ブライトリングに限った話ではありませんが、多くの時計メーカーは、“自社製ムーブメントを搭載するモデル”をより高価な設定にするのです。
では、ムーブメントを確認してみましょう。
<クロノマット44とクロノマット・エボリューションのムーブメント>
①現行のクロノマット44
→自社製のキャリバー01搭載
②クロノマット・エボリューション
→ETA社製ベースのブライトリング13を搭載
ゼンマイ持続時間を比べると、「ブライトリング13」は約42時間、「キャリバー01」は約72時間ですので、後者の自社製ムーブメントの方が高いスペックを備えています。しかし、どちらのムーブメントも“クロノメーター”を通しているので、精度の面ではどちらも優秀です(※1)。
そのため、自社製ムーブメントに対して特にこだわりがないのであれば、クロノマット・エボリューションは価格面での優位性が際立ち、とても魅力的な選択肢になるでしょう。
■最後に
今回は、クロノマットの“狙い目モデル”として、クロノマット・エボリューションを紹介しました。
私の主張をまとめると、クロノマット・エボリューションは、
「今風なサイズ感(43.7mm)」
+
「リーズナブル(中古価格30万円台前半)」
という要素を持っていて、おすすめなのです。
気になる方は、是非、店頭で直にクロノマット・エボリューションに触れてみてください。きっと、皆さんをがっかりさせることはないモデルなはずです!
※1・・・クロノメーターとは、外部の公的機関による時計の“精度”検査です。スイスの時計であれば、スイス公式クロノメーター検査協会(COSC)という機関が行います。
※おすすめ動画
※おすすめ投稿記事
「ブライトリングの2021年新作「スーパークロノマット」の実機を見た感想」
※オンラインストアリンク
・クロノマット・エボリユーション→こちら
TAGLIST
- A.LANGE&SOHNE
- , AUDEMARS PIGUET
- , Bell&Ross
- , BLANCPAIN
- , Breguet
- , BREITLING
- , BVLGARI
- , CARTIER
- , CASIO
- , CHANEL
- , CHOPARD
- , CITIZEN
- , F.P.JOURNE
- , FRANCK MULLER
- , G-SHOCK
- , Girard-Perregaux
- , Glashütte Original
- , HAMILTON
- , HERMES
- , HUBLOT
- , IWC
- , Jaeger-LeCoultre
- , Longines
- , MAURICE LACROIX
- , MORITZ GROSSMANN
- , NEXT VINTAGE
- , NOMOS
- , OMEGA
- , ORIS
- , PANERAI
- , PATEK PHILIPPE
- , PIAGET
- , RICHARD MILLE
- , ROLEX
- , SEIKO
- , SINN
- , SWATCH
- , TAG HEUER
- , TISSOT
- , TUDOR
- , Ulysse Nardin
- , VACHERON CONSTANTIN
- , VINTAGE
- , ZENITH
- , その他
- , パテックフィリップ
- , ファッション
- , 人物
- , 時計一般知識
- , 独立時計師
- , 筆記具
- , 革靴
more
-
NEXT ARTICLE
次の記事へ
8.12.2019
【ロレックスの今】なぜ「オイスターパーペチュアル」にはインパクトの強い文字盤が採用されるのか?
-
PREVIOUS ARTICLE
前の記事へ
22.11.2019
【高級時計のマニアックな常識】業界最高峰ムーブメントは、ショパールの「L.U.C 1.96」である!