10.5.2019
なぜ、ロレックスではなく「ブライトリング」を選ぶのか? ~ブライトリングを選択する人の傾向~
Komehyo
ブログ担当者:須川
「高級時計が欲しい!」と思った方の多くは、ロレックスやオメガを選びます。それは、ロレックスやオメガが、高級時計ブランドとしてあまりにも有名だからでしょう。
しかし、一部の方は、「ブライトリング(BREITLING)」を選びます。
↑ブライトリング「クロノマット」
では、その一部の方は、なぜ、ロレックスやオメガを差し置いて、ブライトリングを選ぶのでしょうか?
その疑問への回答は簡単ではありません。なぜなら、高級時計は趣味性が高いアイテムであり、それぞれの方が、それぞれの好みで選ぶからです。しかし、時計業界に身を置く私が感じる意見もあります。私は、ブライトリングを選択する方には“傾向”があると感じるのです。
そこで今週は、完全な私見にはなりますが、「ブライトリングを選択する人には、どのような傾向があるのか」という点を紹介します。
■ブライトリングを選ぶ方は、購入時にどのような条件をもつのか?
ブライトリングを選ぶ方は、購入時に、どのような条件を持っているのでしょうか?
↑ブライトリングを選ぶ方がもつ条件とは?
※画像は「ナビタイマーコスモノート」
まずは、この点について、私の意見を紹介します。実際に時計売場で購入される方を見てきて、私は、ブライトリング選択する方には下の4つの条件があるように感じます。
<ブライトリングを選ぶ方がもつ条件>
①“男らしいデザイン”であること
この“男らしいデザイン”という要素は、最も重要な条件だと感じます。“男らしいデザイン”を具体的にすると、「ある程度大ぶりであること」「存在感のある外観」「メカニカルツールのような雰囲気」などです。対極にあるのは、小ぶりな男女兼用サイズなモデルや、華奢なデザインのモデルです。そのようなモデルは選択肢にないでしょう。
②派手さ・ラグジュアリーさは不要
派手さやラグジュアリーさは求めていません。つまり、奇抜な形状や配色、宝飾セッティングは不要です。むしろ、「使いやすさを追求した形状」「確実な動作のための形状」のような、“機能美”の方が評価が高い傾向にあります。
③普段使いができること
ビジネス、プライベートなど、“普段の生活の中で自然に使える”ことが重要です。そのためには、防水性があり、革製のベルトでない方がベターです。なぜなら、その仕様であれば、雨や汗を気にしなくて良いからです。
④ワンランク上の時計ブランドであること
ブライトリングを選ぶ方は、“ある程度の格をもったメーカー”を求めています。つまり、「せっかく高級時計を買うのであれば、入門ブランドでなく、ワンランク上のブランドが良い」と思っています。逆に、“最高峰ランク”までは求めていないと言えます。具体的に言うと、現在は正規店でもアンダー10万円やアンダー20万円で機械式時計が購入でき、人気がありますが、そのレンジは越えたいという印象です。
上で紹介した4つの点が、“ブライトリングを選ぶ方が、購入時に持っている条件”です。その方々は、この条件(気持ち)をもって下調べを行い、時計店をめぐり、結果としてブライトリングに行き着いたのです。
■なぜロレックスやオメガでなく、ブライトリングなのか?
ここまでで紹介したように、ブライトリングを選んだ方は、その内心に、
「男らしいデザインが良い」
「派手でない方が良い」
「日常で使いたい」
「ある程度の時計メーカーであって欲しい」
という条件をもっています。
しかし、この条件を、ブライトリング以外のメーカーは満たしていないのでしょうか。もちろん、そんなことはありません。例えば、ロレックスやオメガも、“男らしいデザイン”で、“日常使いに優れたモデル”を作っています。
↑男らしいデザインのロレックスとオメガ
では、なぜブライトリングを選んだ人は、ロレックスやオメガを選ばなかったのでしょうか?
その答えですが、私は、“複雑な男心”という要因があり、ロレックスやオメガを選ばなかったと考えます。その“複雑な男心”とは、「華やかさに対する遠慮」や「趣味性の強い方に惹かれる気持ち」です。
例えば、
「人気モデルにも憧れはあるけど、僕は、“一歩引いた存在”の方が性に合う」
「人気モデルは人と被るから避けよう」
「人気モデルにも憧れはあるけど、僕は、“ニッチなもの”の方に魅力を感じる」
という思いです。
つまり、この思いの方にとっては、ロレックスやオメガはあまりにもメジャーな存在であり、それを避ける心理が働くのです。
そして、「ロレックスとオメガは選択肢から外そう」と考えた方が、次に挙げる選択肢を想像してみましょう。きっと、先に挙げた4つの条件をある程度満たす選択肢として、ブライトリング以外に、「パネライ」、「IWC」、「ゼニス」などにも注目するでしょう。
↑左:パネライ、右上:ゼニス、右下:IWC
この段階で、パネライ派、IWC派、ゼニス派、ブライトリング派などに分かれるかもしれません。しかし、ブライトリングとそれ以外のブランドには、大きな違いがあります。それは、主要モデルのベルトタイプです。
<主要モデルのベルトタイプの違い>
・ブライトリング
→主要モデルはメタルバンドが多い
・パネライ、IWC、ゼニス
→主要モデルは革ベルトが多い
特に、パネライとゼニスは革ベルトモデルが主要ラインナップであり、IWCもパイロットウォッチを除くと、革ベルトモデルが主要なラインナップです。そのため、メタルバンドをイメージして選びたい場合、ブライトリングの方が選択肢が多く、有利な立場と言えます。
また、多くのモデルにメタルバンドを採用するブライトリングには、別のメリットもあります。先に、ブライトリングを選ぶ方の4つの条件の中に、「普段使いができること」を挙げました。この“普段使いができる”という点では、革バンドよりもメタルバンドの方が有利なのです。なぜなら、革ベルトは雨や汗により劣化しやすいという弱点があるからです。逆に、ブレスレットは雨や汗に強く、さまざまなシーンで使えるメリットがあります。そのため、主要モデルにメタルバンドを採用するブライトリングの方が、より“普段使いに向いたメーカー”言えるでしょう。
↑メタルバンドを採用するブライトリング
※画像は「ナビタイマー8クロノグラフ」
つまり、先に紹介した4つの条件から時計を探す方のうち、「メジャーなロレックスとオメガは避けよう」と考え、さらに「メタルバンドから選びたい」と考えた方は、ブライトリングを選択するのです。
■最後に
今回は、「ブライトリングを選択する人には、どのような傾向があるのか」という点を、“4つの条件”、そして、“複雑な男心”という観点から紹介しました。
彼らは、その条件に叶う時計を探すなかで、ブライトリングが気になるようになり、ブライトリングについて調べるようになるのです。そして、その“ブライトリングの勉強”の中で、ますますブライトリングファンになるでしょう。なぜなら、ブライトリングには、深い“哲学”や“歴史”があるからです。
例えば、
「ブライトリングのパイロットウォッチに掛ける思い」
「ブライトリングが作り上げたクロノグラフの歴史」
などは、知れば知るほど、「凄いなぁ」と感じることでしょう。
是非、ブライトリングを検討中の方は、その哲学や歴史を調べてみてください!
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