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27.6.2018

ロレックスを検討中の方は知っておきたい! ロレックスの型式の知識 ~「6桁」「5桁」って何のこと?~

Komehyo

ブログ担当者:川澄

 

今回は、ロレックス(ROLEX)の“中古品”を検討中の方に向けて、選び方のアドバイスをしたいと思います。

 

そのアドバイス、それは

 

ロレックスは、“型式番号の桁数”で違いを知ることができる!

 

というものです。

 

↑ロレックスは“型式の桁数”で違いが分かる

※左:16520(5桁)、右:116520(6桁)

 

例えば、上の画像はデイトナを2つ並べたものです。左は型式番号が「16520」ですので「5桁」、右は型式が「116520」ですので「6桁」です。つまり、同じデイトナでも、左と右のモデルは違うものということです。

 

つまり、「型式番号の桁数を知る」ことで、“違うモデル”ということを判別できるのです。ただし、その「型式番号の桁数を知る」だけでは、“具体的な違い”まで理解できるわけではありません。しかし、「6桁は○○なモデル」「5桁は○○なモデル」などのように、“桁数ごとの違い”を把握することで、「欲しいロレックスの方向性を決めることができる」という利点があります。

 

 

例えば、ロレックスの中古品の購入を検討する段階で、

 

「敢えて、5桁のロレックスが欲しい!」

「選択肢は、6桁のロレックスからにしよう!」

 

などと、自分の検討する方向性を決めることができるのです。

 

 

では、以降でロレックスの型式番号の桁数について紹介しましょう。

 

 

 

 

 

 

■“型式番号”とは?

 

冒頭で書いた通り、今回は「ロレックスは、“型式番号の桁数”で違いを知ることができる」という点について紹介します。ただし、その予備知識として、「そもそも、型式番号って何?」という疑問もあるでしょう。まずは、型式番号について説明します。

 

 

基本的な点ですが、ロレックス製品は3つの番号を持っています。その中の一つが「型式番号」です。その「型式番号」の意味を知るには、その他の番号との違いを知ることが一番分かりやすいと思います。そのため、ここではロレックスの3つの番号を説明します。

 

 

ロレックスの3つの番号は、

 

一つは「型式番号(リファレンス/Ref.)

 

二つ目は「シリアル番号(製造番号/SN.)

 

三つ目は「出荷国番号(Client N.)

 

です。

 

↑番号は保証書にも記載がある

 

先に、三つ目に挙げた「出荷国番号」を説明します。出荷国番号は、その名の通り「スイスのロレックス本社からどこの地域に出荷されたか」を示す番号です。例えば、上の画像にある番号「888」は出荷国番号ですが、これは「香港」地域に出荷されたことを示しています。この番号はどちらかというと管理上の番号であり、時計自体とはあまり関係のない番号とも言えそうです。

 

そして、より重要な番号が「型式番号」と「シリアル番号」です。なぜなら、“直接製品と関係のある番号”だからです。以下で掘り下げて紹介しましょう。

 

 

 

 

<シリアル番号>

 

時計1点1点に、“個別に与えられる番号”が、「シリアル番号」です。それぞれ個別に割り当てられる番号なので、同一モデルであっても違う番号が与えられます

 

↑同一モデルでもシリアル番号は違う

 

ロレックスのシリアル番号は、1990年前後から「頭文字はアルファベット、それ以降は数字」という法則の番号でした。例えば、「A123456」という形式です。もちろんアルファベットも様々な種類が使われます。しばしば、その頭文字のアルファベットを取って、「A番」や「P番」などと呼ばれます。このアルファベットの種類により、おおよその製造年が分かりますので、重宝される番号です。

 

特に、ロレックスの場合はコレクターも存在しますので、人気モデルの「製造の最終生産分」を評価する傾向があります。その状況は、前提として「シリアル番号により製造年が特定できる」ために起こっているのです。その意味でも、ロレックスの世界ではシリアル番号は大きな存在感を放っています。

 

 

 

 

<型式番号>

 

同モデル・同じ外観・同じ材質・同じスペックなど、“同一の特徴をもつものを同一視するための番号”が「型式番号」です。そのため、同一の特徴をもつモデルには、同じ番号が与えられます

 

例えば、「エクスプローラーⅠ」というモデルは、ロングセラーモデルであるが故に様々な種類があります。そのため、もし皆さんが時計販売店で、「中古品のエクスプローラーⅠを下さい」と言うと、きっと販売店員から「どのエクスプローラーⅠにされますか?」と聞かれることになるでしょう

 

このシーンで、型式番号が活きるのです。型式番号を含めて、「エクスプローラーⅠの型式214270を下さい」と表現すれば、きっと販売店員は「39mmサイズの現行モデルのエクスプローラーⅠですね」と分かってくれるはずです。

 

その他の例として、デイトジャストを挙げましょう。このシリーズは、バリエーションの多さが特徴であるため、型式番号を使わないと「どのデイトジャストか」という点が分からなくなります

 

例えば、女性用デイトジャストの「79173」と「79174」を例にしましょう(下の画像)。

↑左:79173、右:79174

※ムーブメントが1世代前なら

左:69173、右:69174

 

まず、“材質”に注目しましょう。「79173」は、イエローゴールドとステンレスの材質でできていますが、「79174」はホワイトゴールドとステンレスの材質で製造されています。同じデイトジャストでも、明らかに外観が異なります。また、外観がほぼ同じでも、中の“ムーブメント”が違うことにより型式番号が異なる場合もあります。例えば、「79173」のムーブメントが1世代前のものなら、頭が「7」ではなく「6」になり、「69173」という型式になります。中のムーブメントがよりアップデートされた方を望むのであれば、「79173」ということになります。

 

 

 

 

このように型式番号は、“同一の特徴”ごとに番号が割り当てられているです。そのため、型式番号が理解ができれば「どのロレックスか」が分かります。ロレックスに明るい方は、代表的な型式番号を暗記しており、頭の中で整理しているのです。

 

 

 

 

 

 

■型式番号の“桁数”ごとの特徴について

 

ここからが本題です。今回は、「ロレックスは、“型式番号の桁数”で違いを知ることができる」という点をお伝えしたくて、書いています。そこで最も重要になる点が「型式番号の桁数ごとの特徴」です。ここではその特徴を明らかにしましょう。

 

 

まずは、「桁数の種類」の把握からです。型式番号の桁数は大きく分けると、

 

・6桁

・5桁

・4桁

 

に分かれます。

 

下で、それぞれを紹介します。

 

 

 

①6桁(=最近のモデル)

↑例:サブマリーナ114060

 

2000年頃より、徐々に型式番号が6桁化していきます。2010年頃にはほとんどのシリーズが6桁化を完了させました。そのため、6桁は「最近のロレックス」を意味します。また、「新品」を選ぶ場合は、唯一の選択肢になります。

 

 

〈特徴〉

・最新スペック

→本体ケース、ブレスレット、べゼルなどが最新の仕様。そのため、実用面や高級感に優れる。

 

・最新デザイン

→サイズが今風の大きく見える作りなので、ファッションとして現在のトレンド似合う。

 

・高額化

→古いモデルに比べて作りが良くなっている分、高額になっている時計が多い。

 

・市場在庫数が多くない

→特に最新モデルは市場に十分に数が出回っていなく、品薄なモデルもある。

 

 

 

②5桁(=1世代前のモデル)

↑例:サブマリーナ14060

 

5桁は、6桁化する前の「1世代前のロレックス」を意味します。1980年代後半から2000年代まで。

 

 

〈特徴〉

・従来の定番ロレックス

→長い期間作られていたモデルも多く、いわゆる「多くの人がイメージするロレックス」です。定番モデルも多くあります。それゆえ、この5桁が、“昔から憧れたロレックス”である場合も多いでしょう。

 

・市場在庫数が多い

→市場にそれなりに数が出ているので、探しやすい。

 

・価格面の魅力

→一部モデルを除くと、6桁に比べて価格が安いことが多く、手が出しやすい。

 

 

 

 

③4桁(=ヴィンテージモデル)

↑例:サブマリーナ5513

 

4桁は、1980年代以前のいわゆる「ヴィンテージロレックス」を意味します。

 

 

〈特徴〉

・個体差、状態差を楽しむロレックス

→4桁のロレックスは、モデルごとの細かな仕様差が多く、状態も千差万別なので1個体ごとのオンリーワン感が楽しい。

 

・ヴィンテージ感

→文字盤のヤケやプラスチック風防の柔らかな見た目など、今では出すことの味が出ている。

 

・一期一会

→市場に数が少なく、今後生産がされないため、入手困難なアイテムが多い。そのぶん、気に入った時計との出会いは一期一会になることも。

 

 

 

 

 

以上が、型式番号の3つの種類です。ここまで色々書きましたが、私が皆さんにお伝えしたいことは次のことなのです。

 

それは、

 

「時計玄人のように“型式番号の暗記”までしなくても、“型式番号の桁数の把握”だけできれば十分」

 

ということです。

 

 

例えば、「サブマリーナ」なら

 

「6桁サブマリーナ」

=最近のサブマリーナ

 

「5桁サブマリーナ」

=1世代前のサブマリーナ

 

「4桁サブマリーナ」

=ヴィンテージサブマリーナ

 

というニュアンスで理解するのです。

 

 

是非、3つの“型式番号の桁数”だけでも覚えてみてください。

 

 

 

 

 

 

■最後に

 

このようにロレックスは、桁数だけでも大まかな特徴を掴むことが出来ます。無数にある型式を覚えるのは難しくても、3つの“型式番号の桁数”だけであれば、意識しやすいのではないでしょうか。

 

「自分は日常使いをしたいから、つくりがしっかりとしている6桁にしよう。」

 

「休日につけるようでゆったりと眺め楽しみたいから4桁がいいかな。」

 

などと、型式番号の桁数の観点から目星をつけて、ロレックス選びをしてみてはどうでしょうか!

 

 

 

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