9.2.2018
ロレックス|GMTマスターのベゼル色は、何色を選べば良いか? ~GMTマスターのベゼルの種類~
Komehyo
ブログ担当者:須川
「GMTマスター」は、ロレックス(ROLEX)の人気モデルのひとつです。特に日本では有名なスター俳優が愛用していたこともあり、GMTマスターに憧れをもつ方も多いのではないでしょうか。
↑GMTマスターⅡ/116710BLNR
上の画像のモデルも、GMTマスターのひとつです。回転ベゼルを備えるスポーティな意匠をもち、青色のデザインアクセントもあります。初めて見る方でも、「かっこいい!」と感じるのではないでしょうか。しかし、もし皆さんが「GMTマスターを欲しい」と思った場合は、ひとつの悩みを抱えると思います。
それは、ベゼルに種類があり、「どのベゼルを選べば良いの?」という悩みです。
↑どのベゼルを選べば良いのか?
もちろんGMTマスターにはベゼルの種類以外にも、文字盤の色、ブレスレットの種類、素材、宝飾の有無など、選択すべき要素があります。しかしGMTマスターにおいて、ベゼルは“最も目立つ部分”であり、ベゼルの選択こそが重要なのです。
そこで今週は、GMTマスターのベゼルの種類を紹介します。この種類が把握でき、自身の好みがはっきりすると、自ずと“選ぶべきGMTマスター”が分かるはずです。
■GMTマスターは2つある
まず前提として、GMTマスターには“GMTマスター”と“GMTマスターⅡ”があります。GMTマスターはすでに生産終了となっており、現行モデルとしてはGMTマスターⅡのみとなります(※両モデルの違いについては、過去の投稿をご覧ください⇒こちら)。
ただ、中古市場に目を向けると、どちらのモデルも選択肢にできます。今回の「GMTマスターのどのベゼルを選ぶべきか?」というテーマでは、中古という選択肢も見据えています。
過去のモデルも登場するため、今回使う「GMTマスター」という用語は少し複雑になります。GMTマスターとGMTマスターⅡを一括りで表現する場合の“シリーズ名称”として使用することもあれば、GMTマスターとGMTマスターⅡを区別したい場合の「GMTマスター」という使い方もあります。文脈に合わせて汲み取ってください。
■GMTマスターのベゼル種類
では、GMTマスターのベゼルの種類についてです。実は、GMTマスターのベゼルは、外装素材により種類が限定されます。そのため、“外装素材”と“モデルの世代”ごとの種類を整理すると、把握しやすくなります。下で、まとめます。
<素材と世代における、ベゼル種類>
※ヴィンテージモデル、宝飾モデルは割愛
※省略記号を使用:GMTマスター=「Ⅰ」、GMTマスターⅡ=「Ⅱ」
1.ステンレス
・2018年~「Ⅱ」(型式126710)
→「青×赤」
※2018/3/22追記
・2007年~「Ⅱ」(型式116710)
→「黒」、「黒×青」
・1990~2007年「Ⅱ」(型式16710)
→「黒×赤」、「青×赤」、「黒」
・1982~88年「Ⅱ」(型式16760)
→「黒×赤」
・1990~99年「Ⅰ」(型式16700)
→「青×赤」、「黒」
・1980~88年「Ⅰ」(型式16750)
→「青×赤」、「黒」
2.コンビネーション
・2018年~「Ⅱ」(型式126711)
→「黒×茶」
※2018/3/22追記
・2006年~「Ⅱ」(型式116713)
→「黒」
・それ以前
→「茶×金」、「黒」、(一部モデルで「茶」)
3.ゴールド(金無垢)
・2018年~「Ⅱ」(型式126715)
→「黒×茶」
※2018/3/22追記
・2005年~「Ⅱ」(型式116718)
→「黒」
・2014年~「Ⅱ」(型式116719)
→「青×赤」
・それ以前
→「茶」、「黒」
では、ベゼルの種類ごとの紹介です。
<GMTマスターのベゼル紹介>
①「青×赤」
GMTマスターの伝統カラー。もっとも代表的なタイプです。通称は「ペプシ」。回転ベゼルは“24時間”表示ですので、「日中=赤」「夜間=青」という色分けです。
本来はステンレスのGMTマスター用ベゼルでしたが、GMTマスターが生産終了となったことにより、GMTマスターⅡにも採用されるようになりました。
2007年に黒ベゼルの現行ステンレスモデル、116710が登場したことにより、青赤ベゼルは一度姿を消しました。しかし2014年に、ホワイトゴールドの現行モデル116719に採用されたことで、表舞台に戻ってきました。今後、ステンレスモデルでも採用されることを、多くの人が願っています。
※2018年の新作で、ステンレスモデルの青赤ベゼルが発表されました
②「黒」
かつてより、GMTマスターのステンレスモデルのベゼルは、「青赤 or 黒」というイメージでした。青赤カラーはインパクトが強いため、“シックに使いたい方のための黒”、または“外しの黒”というイメージでしょうか。さらに、ベゼルを黒にすると、一見、サブマリーナのようにも見える面白さがあります。黒ベゼルは、全ての素材のモデルで採用されるカラーであり、モデルの選択肢が最も多いベゼルです。
また、“控えめ”を好む日本では、かつてはこの黒ベゼルのGMTマスターが、現実的によく選ばれる選択肢でした。ビジネスシーンでの使用も考え、そのような判断をしたのでしょう。
青赤カラーと同じく、登場初期のGMTマスターⅡステンレスモデルにには採用されませんでした。その後、GMTマスターの生産終了に伴い、ステンレスのGMTマスターⅡにも採用されるようになりました。
③「黒×赤」
“ステンレスのGMTマスターⅡ専用ベゼル”として誕生したのが、この黒赤ベゼルです。通称「コーク」。GMTマスターⅡが誕生した当時は、まだGMTマスターが現行モデルとして生産されていました。そのためステンレスモデルは、GMTマスターが「青赤 or 黒」、GMTマスターⅡが「黒赤」という住み分けでした。登場した当時、黒赤ベゼルは目新しいカラーリングであり、話題性がありました。
しかし、GMTマスターが生産終了となり、GMTマスターⅡがその3種類のベゼル全てを引き受けることになります。そうなると、「やはりGMTマスターの主役は青赤」という風潮となり、黒赤はどちらかというと“外しのベゼル”という印象になりました。そして2007年に、黒ベゼルの現行モデル、116710が登場したことにより、黒赤は姿を消すことになります。
④「黒×青」
2013年に新登場したのが、黒青ベゼルです。ステンレスの現行モデル116710に採用されます。通称は「バットマン」。赤よりはインパクトを抑えながら、しっかりとした存在感もあり、絶妙のバランスをもつカラーリングです。現行品のイメージとしては、「ステンレスの通常モデル=黒」、「ステンレスの特別モデル=黒青」という印象です。
⑤「茶×金」
コンビネーションモデルのカラーリングとして採用されるのが、茶金ベゼルです。つまり、ステンレスとゴールドで組み合わされるタイプに、選択肢として登場します。ゴールド素材を使うため、その上品さに見合うように、赤ではなく茶色にしたのでしょう。紅葉した葉のようにも見え、どことなく“枯れ感”を感じることができる渋いカラーリングです。2006年に現行モデルの116713が登場したことにより、その役目を終えました。
⑥「茶」
オールゴールド素材、つまり金無垢のためのベゼルとして、GMTマスターベゼルの上位に君臨するのが、茶ベゼルです。ただし、一部のコンビネーションモデルにも採用されたことがあります。“特別感”という意味では、最高の選択肢です。
⑦「黒×茶」
2018年に発表された新たなバリエーションです。ピンクゴールドとステンレスのコンビネーションモデル、または、ピンクゴールド金無垢モデルに採用されます。現時点では、ピンクゴールド素材採用モデル専用のベゼルと解釈できます。
※2018/03/22追記
■最後に
「GMTマスター、どのベゼルを選べば良いの?」
というテーマに対して、私なりにまとめてみます。
<私のGMTマスターの印象>
・伝統の王道カラー
→「青×赤」
・伝統の外しカラー
→「黒」
・先代GMTマスターⅡにしかない、「黒」ではない外しカラー
→「黒×赤」
・現行のスタンダード
→「黒」
・現行の特別カラー
→「黒×青」
・コンビネーションにしかない“枯れ感”のあるタイプ
→「茶×金」
・金無垢用の特別感のあるカラー
→「茶」
・ピンクゴールド専用の特別感のあるカラー
→「黒×茶」
私は、GMTマスターのベゼルの印象を、上のように捉えています。
皆さんにとってどの種類が良いかは、
「王道 or 外し?」、「スタンダード or 特別感?」
という問いに対して、皆さんの答えをだしてみてください。その回答と、上の“私のGMTマスターの印象”とを照らし合わせると、自ずと選ぶべきGMTマスターが見えてくるはずです!
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