【2024年最新版】エルメス・ボリードの特徴、サイズ、選び方、価格などを徹底解説
■INDEX
・はじめに
・ボリードの特徴
・ボリードのサイズ展開
・素材バリエーション
・発売当初のデザインを復刻した”ボリード1923”
・ファッションスタイル別のサイズ・カラー提案
・中古市場におけるボリードの価格について
・最後に
■ はじめに
エルメスにおいて、バーキン・ケリーと並び伝統的なアイコンバッグであるボリード。
実はファスナーによって開閉ができる構造を初めて取り入れたバッグと言われるほど、長い歴史をもつバッグです。
今回はエルメスの歴史と伝統を誇るバッグ”ボリード”について徹底解説していきます。
■ ボリードの特徴
ボリードの誕生
誕生は1923年頃と言われています。
発売当初はボリードではなく「ブガッティ」という名称でした。
ブガッティといえば、フランスの高級自動車メーカーと同じ名称ですね。
自動車での移動中バッグから荷物が飛び出すことの無いようファスナーをつけたことが由来と言われています。
誕生して60年経ったのち、デイリーバッグ「ボリード」として生まれ変わりました。
発売当初のデザインを復刻した”ボリード1923”
ボリードの魅力
ボリードは、機能的なバッグで使いやすいという声をよく聞きます。
その理由は大きく3つあると考えます。
①丸みを帯びた半円形のフォルムをしており、マチ幅が広く収納性が高い
➁ファスナーによるスムーズな開閉
③着脱可能なショルダーストラップによって、2WAYバッグとして使用できる
以上から、機能性が高いことに加え、女性らしい優美なデザインが人気の理由と言えるのではないでしょうか。
■ボリードの選び方
ボリードには5つのサイズ展開があります。
それぞれ特徴と併せてご紹介します。
サイズ展開
タイニーボリード
サイズ:約横幅15㎝×高さ10㎝×マチ幅5㎝
ポシェットサイズのボリードです。
持ち手ハンドルが短い為、ショルダーバッグとして主に使用されます。
27cm
サイズ:約横幅27㎝×高さ19.5㎝×マチ幅9.5㎝
小ぶりなサイズ感の可愛らしさと、エルメスの上品さを併せ持つ27㎝。
ショルダーバッグやハンドバッグとしても使い分けることができるサイズです。
31cm
サイズ:約横幅31㎝×高さ23㎝×マチ幅14㎝
収納力もあり、デイリーに使うことができる万能サイズです。
身体の横にかけるショルダーバッグとしては少し大きい印象になるサイズの為、ハンドバッグとして使用される方にオススメのサイズです。
35cm
サイズ:約横幅35㎝×高さ26㎝×マチ幅14㎝
収納力が非常にあり、ビジネスシーンなどにも使うことができるサイズです。
女性には少し大きく見えるサイズの為、男性のパートナーとシェアバッグとして使うこともオススメです。
45cm
サイズ:約横幅45㎝×高さ36㎝×マチ幅24㎝
存在感のある大きさが特徴のボリードです。
日常使いでは、もてあます大きさの為、旅行バッグとしての使用をオススメします。
■ 素材バリエーション
エルメスの高品質なレザーは種類が豊富にあり、素材によってアイテムの印象が異なります。
素材選びはエルメスバッグの楽しみのひとつです。
型押し素材
▼トリヨンクレマンス
▼トリヨンノヴィーヨ
▼エプソン
▼エヴァーカラー
▼シェーブル
スムースレザー
▼スイフト
▼ボックスカーフ
エルメスの素材をさらに詳しく知りたい方はこちら>>
■発売当初のデザインを復刻した”ボリード1923”
ボリード1923はその名の通り、1923年当時のデザインを復刻させたボリードです。
2017年前後から販売され、2021年にはサイズが増えて現在は3サイズでの展開となっています。
ボリードとの比較
ボリード 31cm (トリヨンクレマンス、ヴェールヴェロン)
ボリード1923 30cm(トリヨンノヴィーヨ、ヴェールヴェルティゴ
ボリードとボリード1923の主な違いは、主に下記の3点です。
①”マカロン”と呼ばれる楕円形の装飾の有無
②ハンドルの長さ
サイズによっても異なりますが、ボリード1923の方が5~7cm前後ハンドルが短くなっています。
これにより、ハンドルに腕を通して使いたいときの使用感が異なるかもしれません。
③サイズ展開
ボリード・・・27cm.31cm.35cm.45cm ※タイニーボリード除く
ボリード1923・・・ミニ(18cm)、25cm、30cm
ミニ(約18cm)
スマートフォンとミニ財布さえあればどこにでも行ける昨今において、最もトレンド感のあるサイズといえます。
ショルダーバッグとしても使えますが、アクセサリー感覚であえて手持ちで使っても可愛らしい印象が演出できます。
素材展開
・シェーブル
・エヴァーカラー
25cm
2021年に追加された新しいサイズ。
大きすぎず、小さすぎない絶妙なサイズ感で、多くのニーズに応えてくれます。
長財布を使っている方や、ミニバックではすこし心許ない、という方にはこちらがオススメです。
素材展開
・エプソン
・エヴァーカラー
30cm
普段使いからビジネス、お色味によってはフォーマルまで、幅広い場面で活躍してくれます。
誰もが一つは持っておきたい、万能サイズと言えるでしょう。
最初に買うならこのサイズ!という方も少なくないようです。
素材展開
・スイフト
・エプソン
・トリヨンノヴィーヨ
ボリード デゾルドル
2022年に登場した新しいデザインです。
デゾルドルとは日本語で「無秩序」という意味を持ち、その名の通りアシンメトリーな構造となっています。
定番デザインじゃつまらない!という方にはうってつけの一品ですね。
ボリードスケート
こちらもデゾルドル同様、2022年に発表されたデザインです。
スケートボードとボリードをかけ合わせたデザインになっており、底面がまるでスケートボードのよう。
上品なデザインのなかにもしっかり遊び心が込められたユニークな品です。
■ ファッションスタイル別のサイズ・カラーのご提案
フォーマルスタイル
▼カラー名:エトープ
▼カラー名:ブラック
▼カラー名:グリス エタン
フォーマルな装いには、荷物もしっかり入り膝の上に乗せても邪魔にならない31㎝や1923 30cmがピッタリなサイズです。
また、カラーは落ち着いたブラック、グレートーンのカラーがオススメです。
カジュアルスタイル
▼カラー名:ナタ
▼カラー名:ローズコンフェッティ
▼カラー名:ブルーフリーダ
ショッピングやランチ、おでかけなどのご利用にはクロスボディにできる27cmや、1923ミニや25cmがピッタリです。
愛らしいミニサイズと発色の良いカラーの組み合わせが、女性らしい雰囲気を演出してくれます。
旅行スタイル
▼カラー名:ナチュラル
▼カラー名:エベンヌ
1泊2日分ほどの荷物がしっかり入る45cmは、旅行のおともに持ちたいサイズです。
45㎝は誕生当初から展開されているサイズと言われており、ヴィンテージカラーをイメージさせるブラウンカラーがオススメです。
■中古市場におけるボリードの価格について
サイズ、素材別の参考上代
2024年4月現在で現行のサイズと素材別で国内定価を表にすると以下のような表になります。
サイズ | 素材 | 国内定価(税抜) | 中古販売価格 | |
ボリード | 27cm | エプソン | 967,000円 | 130万円前後 |
ボリード | 31cm | トリヨンクレマンス | 1,300,000円 | 125万円前後 |
ボリード | 35㎝ | トリヨンクレマンス | 1,240,000円 | 100万円前後 |
ボリード1923 | ミニ | シェーブル | 850,000円 | 115万円前後 |
ボリード1923 | 25cm | エプソン | 1,000,000円 | 125万円前後 |
ボリード1923 | 30cm | エプソン | 1,180,000円 | 120万円前後 |
※国内定価は2024年4月時点の価格になります。
※中古価格は2024年4月時点、綺麗な状態の中古商品のおおよその相場となります。
お値打ち価格のボリードを見つけるには
お値打ち価格のボリードを見つけるためのポイントは、大きく「状態」「製造年数」「素材の種類」「カラー」にあると思われます。
「状態」「製造年数」については、当然のことながら、新しくて綺麗な品物ほど価格が高くなり、その逆は安くなる傾向があります。
そして「素材の種類」と「カラー」について価格が安くなる傾向としては、大きく3つあります。
①型押しされていない素材であること
これは、傷がついた時の目立ちにくさで”型押しされた素材”が好まれることが大きな理由と思われます。
②現行で製造されていない素材であること
現在もつくられているアイテムほど、認知度が高く、それに伴い人気や需要が高くなる傾向があるといえます。
その逆で、廃盤になったアイテムや素材は一部のコレクションアイテムを除き、中古価格は安くなる傾向があります。
廃盤素材の一例をご紹介します。
・フィヨルド
・クシュベル
・アルデンヌ
・ボックスカーフ
素材の詳細については、こちらをご参照ください>>
③定番色ではないカラーであること
エルメスでは過去に展開されていたカラーも含めると、200種類以上のカラー展開がされています。
その中でも、黒や白といったモノトーンに近い色やエトープに代表されるグレーカラーは人気が高く、価格も他のカラーの比較して高い傾向があります。
さらに詳しく述べると、多少の色味の違いで中古市場の価格は異なる場合があります。
例えば、グレー系統のカラーではどうなるでしょうか。
▼グリス アスファルト
▼エトープ
上記のカラーで同じ年式・状態だった場合は、中古販売価格はグリスアスファルトの方が10万程度価格が安くなる傾向があります。
つまり「絶対にエトープ!」と1つのカラーに絞り込むよりも「薄いグレーで上品な雰囲気のカラー」という様に選択肢を広くすると、思いがけない掘り出し物に出会えるかもしれません。
■ 最後に
今回は、ボリードのサイズ・素材・カラーや中古価格についてご紹介しました。
少しでも、ご購入前に悩んでいる方の参考になれば幸いです。
自分のイメージがまだ決まっていない方は、ぜひオンラインストアなどで、自分のイメージに合ったボリードを探してみて下さい。
エルメス ボリードについては、以下の記事もご覧ください。